12月23日の毎日新聞が新型コロナウイルスに感染後目立った心疾患を発症しなくても心臓が持続的にウイルスに感染し心不全のリスクが高まる可能性があるとの研究成果を発表し近い将来心不全の患者が急増する可能性を指摘、対策の必要性を訴えています。どのような人が心不全で死亡するリスクがあり感染からどのくらいの期間で死に至るのでしょうか？
理化学研究所などの研究チームが発表した研究成果によると新型コロナウイルスに感染した人の心臓には目立った心疾患を発症していなくてもウイルスが持続的に感染している可能性があることが明らかになりました。このウイルスの持続感染は、心不全のリスクを高めると考えられています。
心不全で死亡するリスクが高い人は、以下のとおりです。
高齢者
基礎疾患
糖尿病、高血圧、脂質異常症、慢性閉塞性肺疾患（COPD）などを持つ人
肥満や喫煙などの生活習慣病がある人
感染から10年で心不全で死亡
感染からどのくらいの期間で心不全に至るかについてはまだ明らかにされていませんが研究チームは感染から数年から10年程度の期間で心不全を発症する可能性があると推測しています。
具体的には、ウイルスの持続感染によって、心臓の筋肉が弱ったり、心臓の血管が硬くなったりすることで、心臓が血液を十分に送り出せなくなり、心不全に至ると考えられています。この研究成果は、新型コロナウイルス感染症の長期的な影響を示すものとして、注目されています。今後、心不全のリスクを高める要因を明らかにし、予防や治療法の開発が進められることが期待されます。なお、心不全の症状としては、息切れ、動悸、むくみ、倦怠感などがあります。これらの症状が現れた場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
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