2020年に入って新型コロナウイルスの影響で旅行関連の業績が著しく悪化しているとの情報があります。この影響は、果たしてどの程度レンタカー回送に影響があるのでしょうか?またレンタカー回送のお仕事は1年中安定してあるのでしょうか?今回はレンタカー回送の繁忙期と今後の市場について書いてみたいとおもいます。
レンタカーの利用の多い時期
- 引っ越しシーズン
- ゴールデンウィーク
- 夏休み
- 年末年始
- 災害時
レンタカーの魅力は目的地に対して片道だけ車を使ったり1度に大勢の方を載せたり、引っ越しなどで荷物を運んだりとマイカーとは別に用途に合わせて利用できるところです。そのため引っ越しなどの場合は出発地で荷物を積んで新しい場所へ移動するための片道だけが利用されることが多く、それを元の場所に戻す回送のお仕事が増えるわけです。また長期の休暇や帰省などで家族全員が乗れるワゴンタイプの車の需要が伸びます。また1週間を通しては金曜日から~月曜日に回送が集中する場合があります。
上のグラフは2019年2月から2020年5月現在までのレンタカーの月別契約台数です。通年ですと3月と8月~9月が繁忙期でこれは毎年同じような傾向がありますが年間通してもある一定量の回送のお仕事は確保されています。今年度に関しては新型コロナウイルスの影響で自粛が呼びかけられた3月以降の利用者数が激減しました。しかし、回送業全般では建機車両や中古車のオークション会場への回送や災害支援のための回送など旅行関連以外での回送のお仕事も多数ありました。
5月~6月は充分な回送台数が確保できず一部のドライバーに待機指示がでたり電車での移動時間が増えたケースもありましたが回送台数も現在7月以降からは徐々に回復傾向にあります。さらに夏休みなどの帰省も密を避けるために列車やバスを使用せずレンタカーを使用される方も充分見込まれてきています。新しく始める方にはいきなり繁忙期から始めるより時間に余裕がある今がねらい目かもしれません。また一部の回送業者では新規ドライバーの募集を一時停止している場所もありますので、各社ホームページにてご確認ください。
レンタカー需要と密接するのはやはり外国人旅行客です。外国人の方は空港からレンタカーを借りるケースがありますが2021年に入りその需要は激減しています。
お金をかけずに全国を旅行してみたい方やドライブ好き、電車に乗るのが好きな方には打ってつけのお仕事です。景色を見ながら観光地で温泉に入ったりおいしい物を食べてお小遣いももらえる夢のようなお仕事です。これから初めてみたい方はぜひ、現役ドライバーによる、まとめページをごらんください。