豊臣秀頼が作った方広寺の鐘に刻まれていた文字は「国家安康」「君臣豊楽」でした。この文字にはどんな意味があるのでしょうか？「国家安康」は国が平和で安泰であるという意味です「君臣豊楽」は君主と臣下が共に楽しく暮らすという意味です。
これらの文字は、豊臣家が天下を治める正当性を示すものとして、鐘銘に刻まれました。しかし徳川家康は、この文字を「徳川家を貶め、豊臣家を称えるもの」と解釈し、激怒しました。なぜ家康がそのような解釈をしたのかについては、諸説ありますが、以下の理由が考えられます。
「国家安康」の「安」の字は、「安泰」の「安」の字と読み方が同じであり、家康の「康」の字と音が似ている。「君臣豊楽」の「君」は、徳川家康を意味すると考えられた。家康の怒りは、豊臣家との緊張関係をさらに高めることとなり、最終的に大坂の陣へとつながりました。なお、方広寺の鐘は、大坂の陣で焼失しました。
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