2月19日午後8時から放送のNHK大河ドラマ「どうする家康」第7回「わしの家」に登場する三河一向一揆にでてくる不入の権とはどのような権利でしょうか?空誓住職の本證寺には不入の権が認められていたのでしょうか?
不入の権とは! 三河一向一揆!
日本における不入の権とは、中世にアジールが外部権力の権力行使を拒否することができるとされた権利のことで「不入権」には、外部権力の使者の立ち入りを拒否することができる「不入権」のほか警察権・司法権の行使を拒否することができる「検断不入権」などがあったそうです。
第7回では三河一向一揆は榊原康政が「一向宗の寺に潜り込む」と驚きながら家康に尋ねるシーンから始まります。本證寺の住職である空誓は、多くの民が集まる中「ここは誰もが救われる場所じゃ」と語る。また、庶民の姿に変装した家康らの前に松平家家臣である渡辺守綱が現れ、「あほたわけ」と家康の頭を叩きます。
家康は、「家康」と書かれた紙を手に持ち「わしはこの三河を一つの家だと考えておるのじゃ」と話す。そんな中、「こいつらが手を組んで立ち上がったらどうなる?」と冷徹な表情で告げる信長の姿も。さらに、瀬名と登与に話しかける於大の姿や、舞を披露する歩き巫女千代の姿も見られます。
本證寺、寺内町のあった場所
本證寺の境内の中に、寺内町と1つの町が作られていたと言われています。
畿内では、石山本願寺を典型とする寺内町が形成され、地域領主から不入(治外法
権と諸役免除)を認められる特権を与えられるようになる。本證寺をはじめ、上宮寺、勝鬘寺(岡崎市)の三河三か寺と、本願寺宗主が住持を兼帯する御坊の本宗寺(岡崎市)でも同様であったと考えられる。そして永禄6年(1563)に、上宮寺での不入権侵害が原因となって、三河三か寺と本宗寺を中心とした真宗寺院は領主であった松平(徳川)家康と対立した。やがて、数多くの真宗門徒や家康の家臣団を巻き込んだ三河一向一揆へと発展していった
講演会「一向一揆と本證寺寺内町」
441 回視聴 2022/05/04 にライブ配信
雲龍山本證寺 本堂(安城市野寺町野寺26)
講演会「一向一揆と本證寺寺内町」
講師:金龍 静氏(元本願寺資料研究所副所長)
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