3月10日午後8時からNHK総合テレビで放送されましたNHK大河ドラマ「光る君へ」第10回月夜の陰謀より「道長、まひろが贈りあった和歌と漢詩の意味について調べてみました。道長はまひろに3回和歌をおくり、まひろは道長に3回漢詩をおくりました。その6回のやり取りをすべてみていきたいと思います
歌を送ったら漢詩が帰ってきた
和歌は人の心を見るもの聴くものに託して言葉に表しています。また漢詩は志を言葉に表しています。漢詩をおくるということは贈りては何らかの志を詩に託していると思われます。まひろと道長はどんな想いでこの和歌と漢詩を贈ったのでしょうか?
1回目 道長がまひろに和歌を送る
古今和歌集
思ふには しのぶることぞ 負けにける いろには出でじと 思ひしものを
道長:そなたの気持ちを恋しいという気持ちを隠そうとしたが俺にはできない
まひろ:あの人の心は、まだあそこに
2回目 まひろが道長に漢詩を送る
陶淵明(とうえんめい)の詩、既自以心為形役 笑園帳而濁悲
(きじいえんしんをけいえきとす しょうえんちょうにしてだくひ)
まひろ:これまで心を体のしもべにしていたのだから、どうして一人くよくよ、嘆き悲しむことがあろうか
「既自以心為形役」の意味
「既自以心為形役」は、日本語で「自ら心を以て形役と為す」と訳されます。これは、自分の心が作り出す外的な状況に囚われてしまうという意味です。陶淵明は、この詩の中で、官職に就き、世俗的な生活を送ることを拒否し、自然の中で自由に生きることを選択しました。
「既自以心為形役」の現代的な意味
「既自以心為形役」は、現代社会にも通じる普遍的なテーマです。現代社会では、私たちは常に仕事や人間関係などのストレスに晒されています。そのような状況の中で、私たちは、自分の心が作り出す外的な状況に囚われてしまうことがあります。陶淵明の詩は、私たちに、自分の心と向き合い、本当に大切なものは何なのかを考えるきっかけを与えてくれます。
きじいえんしんをけいえきとす
しょうえんちょうにしてだくひ
内訳
既自 (きじ) - すでに
以 (い) - を
心 (しん) - 心
為 (な) - とする
形役 (けいえき) - 形骸
笑園帳 (しょうえんちょう) - 笑い顔の帳
而 (して) - 接続助詞
濁悲 (だくひ) - 濁った悲しみ
意味
すでに心は形骸に仕え、笑いの帳に濁った悲しみを浮かべている。
補足
この句は、中国の唐代の詩人、杜甫の詩「登高」の一節です。この詩の中で、杜甫は秋の景観を眺めながら、人生の無常や苦しみについて思いを馳せています。この句は、その中でも特に有名な句の一つです。
3回目道長がまひろに和歌を贈る
そなたが愛おしくて、死にそうな俺のいのち、そなたが少しでも会おうと言ってくれたなら、いきかえるかもしれない(道長)
4回目 まひろが道長に贈った漢詩
悟已往之不谏,知来者之可追(ごいおうのふかん、ちらいしゃのついこう)
まひろ:過ぎ去ったことは悔やんでも仕方ないけれど、これから先のことは、いかようにもなる
悟已往之不谏,知来者之可追とは中国の古典「論語」の一節です。意味は、「過去の過ちを悔いても仕方がない。大切なのは、未来に向けて努力することである。」
この言葉は、道長の生涯に深く関わっています。道長は、幼い頃から才能に溢れ、周囲から期待されていました。しかし、若い頃は傲慢な性格が災いし、失敗を繰り返します。しかし、道長はこれらの失敗から学び、次第に成長していきます。そして、藤原氏の繁栄を築き上げるのです。ドラマ「光る君へ」では、道長の失敗と成長がどのように描かれるのか、注目されます。また、この言葉は、現代にも通じるメッセージが込められています。
5回目道長がまひろに和歌を贈る
命とは儚いつゆのようなものだ、そなたに合うことが出来るなら、いのちなど少しもおしくない(道長)
6回目まひろが道長に漢詩を贈る
實迷途其未遠 覚今是而昨非
(じつめいどそのみちとおからず、かくこんぜいにしてさくひこんぜ)
まひろ:道の迷っていたとしても、それほど遠くまでは来てはいない。今が正しくて、昨日までの自分が間違っていたと、気づいたのだから
「實迷途其未遠」と書かれていたのは、主人公である藤原道長の心情を表したものと考えられます。この言葉は、漢詩人である陶淵明の「歸去來辭」の一節であり、「迷った道からまだ遠くないうちに、今が正しく、昨日が間違っていたことに気づいた」という意味です。道長は、物語の中で権力争いに巻き込まれ、苦悩する場面があります。しかし、最終的には自分の生き方を正し、藤原氏の繁栄に導くのです。
「實迷途其未遠」という書は、道長が迷いながらも、最終的には正しい道を見つけることができたことを表していると言えるでしょう。具体的には、以下のような解釈が可能です。
道長は、権力争いに巻き込まれる中で、自分が本当に望むものを見失っていた。しかし、藤原道隆の死をきっかけに、自分の生き方を改めて考えるようになった。道長は、藤原頼通との対立の中で、自分のやり方の限界に気づいた。そして、より柔軟な政治手腕を身につけるようになった。道長は、晩年に病に倒れ、人生を振り返る中で、自分が犯した過ちに気づいた。そして、残された時間を大切にしようと決意した。
いずれにしても、「實迷途其未遠」という書は、道長の人間的な成長を表す重要な言葉と言えるでしょう。
平安時代の陶淵明
陶淵明は、中国の晋代に活躍した詩人です。彼の作品は、自然への深い愛と、世俗的な生活への批判で知られています。
平安時代には、陶淵明の作品は広く読まれていました。特に、貴族階級の間では、彼の隠遁生活への憧憬が強く、彼の詩はしばしば和歌に引用されました。
「光る君へ」における陶淵明
「光る君へ」における陶淵明は、道長自身の苦悩を映す鏡として描かれています。道長は、権力の頂点に登り詰めた一方で、常に政治的な陰謀や権力闘争に翻弄されていました。
そのような状況の中で、道長は、陶淵明の詩に、自身の生き方に対する疑問を見出したのかもしれません。
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