福岡市の救急医療の中心を担う基幹病院の福岡記念病院で2024年3月31日までに医師14人来夏までに1人の計15人が集団退職する予定だそうです。福岡記念病院で医師15人が集団退職した理由はなんでしょうか？
15人は同院の常勤医師数の約2割に相当しその内訳は
総合診療科4人（現在の医師数5人）
呼吸器内科2人（同2人）
消化器内科1人（同3人）
一般外科2人（同4人）
脳神経外科1人（同5人）
整形外科3人（同3人）
だそうです。きっかけは、2023年10月の院長交代だったそうですが理由はなんでしょうか？
福岡記念病院で医師15人が集団退職した理由は、大きく分けて2つあると考えられます。
1つ目の理由は、2023年10月に就任した新院長の経営方針に対する不満です。新院長は、経営効率化を重視するあまり、医師の労働環境や待遇を改善する姿勢を見せなかったとされています。具体的には、残業時間の削減や給与の引き下げを求める医師の意向を受け入れなかったこと、医師の意見を十分に聞かずに院内改革を進めたことなどが、退職の理由として挙げられています。
2つ目の理由は、新型コロナウイルス感染症の対応に対する不満です。福岡記念病院は、新型コロナウイルス感染症の第5波の際に、院内感染が発生し、多くの患者や職員が感染しました。このとき、新院長は、感染拡大の責任を医師や看護師に押し付ける発言をしたとされています。これにより、医師たちの不信感は高まり、退職につながったと考えられます。
退職した医師の1人である総合診療科部長の茂木恒俊氏は、「新院長の経営方針は、医療を軽視したものであり、私たちはこのような病院で働き続けることはできない」とコメントしています。福岡記念病院の集団退職は、医療現場の労働環境や待遇に対する医師たちの不満が、限界に達したことを示す出来事と言えるでしょう。
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