新型コロナの急激な感染が続く日本列島で1月21日、東京都の感染者は、初めて9000人を超え9699人でした。全国で確認された感染者も過去最多で28の都道府県で、過去最多を更新しています。東京都小池百合子知事は「オミクロン株ですけれども、もう本当に皆さんのすぐ隣に迫っている」とし社会活動を一時停止しロックダウンするとみられます
都のモニタリング会議は、感染状況の警戒レベルを去年9月以来となる「最も深刻なレベル」に引き上げました。さらに、このままの状況が続いた場合、東京都では来週には、1万8000人以上の感染者数になると分析しました。
国立国際医療研究センター大曲貴夫医師:「この水準が継続しますと 1週間後の1月27日の推計値は、4.01倍の一日あたり約1万8266人と、危機的な感染状況となります」「社会活動の停止を余儀なくされる可能性があります」としています
専門家提言「若者は検査せず診断」
一方、政府の分科会や厚生労働省の専門家会合のメンバーらが提出した提言案では、今後早ければ2週間前後で、オミクロン株の感染者数のピークが到来する可能性があるとしています。アドバイザリーボード・脇田隆字座長:「オミクロン株の特徴は、かなり分かってきているので、感染リスクの高い場面、場所における人数制限で接触機会を減らすことが重要」としています
また基礎疾患がない50代未満の多くは、症状が軽いとしたうえで、今後感染者が急増した場合には、検査を実施せず、症状だけで診断することも検討すべきとする提言案を示しました。
- 10代未満が880人
- 10代が1078人
- 20代が2973人
- 30代が1835人
- 40代が1333人
- 50代が847人
- 重症化リスクの高い65歳以上の高齢者は513人
現在入院している感染者のうち、東京都の基準で「重症者」とされる人は、11人となっています。また、新たな死者は確認されませんでした。