8月25日秋田県由利本荘市は由利組合総合病院で職員の新型コロナウイルス感染が判明したことを受け、由利本荘市教育委員会が同病院で働く職員の子どもら約２５０人を小中学校から早退させていたことが8月27日に分かりました。由利本荘市教育員会は「医療従事者へのコロナ差別を助長しかねない不適切な対応だった」として、病院に謝罪する方針です。
由利本荘市立西目小学校
由利本荘市立由利小学校
由利本荘市立東由利小学校
由利本荘市立小友小学校
由利本荘市立鳥海小学校
由利本荘市立矢島小学校
由利本荘市立岩城小学校
由利本荘市立尾崎小学校
由利本荘市立子吉小学校
由利本荘市立新山小学校
由利本荘市立東由利中学校
由利本荘市立大内中学校
由利本荘市立岩城中学校
由利本荘市立由利中学校
由利本荘市立本荘南中学校
由利本荘市立鳥海中学校
由利本荘市立西目中学校
由利組合総合病院は8月25日に職員の感染を公表し由利本荘市教育員会は同日、市内の複数の小中学校に対し、同病院で働く保護者に児童らの早退を要請するよう指示し、承諾した保護者の児童や生徒ら約２５０人を早退させたようです。
市は昨年作成した市独自のガイドラインで、ＰＣＲ検査の対象者の子どもは出席停止にすると定めており、市教委はそのガイドラインに沿った措置だったとしています。市は8月26日と27日は市内の小中学校を全て休校としており、保護者から「全員を早退させるべきだったのではないか」などと市教委に意見が相次いだそうです。
市教委学校教育課は取材に対し、「生徒や保護者を不快な気持ちにさせてしまい、大変申し訳ない。コロナ差別を助長しかねない、まずい対応だった」とコメントしているそうです。これを受け、秋田県医師会は２６日、県教育庁に再発防止を要請し同会の小玉弘之会長には、これまでに医療従事者を親に持つ子どもが学校での食事の際に他の子どもと机の距離を取るように指示されたり、スーパーで医療従事者の家族の来店が断られたりした事案が確認されていると話しているようです。
小玉会長は「市教委と学校の配慮が足りていなかった。学校関連の感染に関しては学校や市教委で独自に判断するのではなく、地区医師会や保健所と話し合い、丁寧に対応を決めるべきだ」と指摘しているそうです。
