模擬試験の問題文で
不適切な表現
あってはならないこと
佐賀県内の高校で行われた模擬試験の英語の問題文で、イスラム教とテロリストを結び付けるような不適切な表現があったことが指摘された件について、萩生田文部科学大臣は「差別的表現などがあってはならないことは当然だ」と述べ、再発防止に向けた対応を求めたようです。県の模擬試験は1月上旬に実施し、県内の高校1年生約3100人が受験しました。佐賀新聞の「こちら さがS編集局」に、出題を疑問視する声が寄せられて発覚したそうです。
1月上旬に、佐賀県内の高校生が受けた模擬試験の英語の問題文で、エジプトで見かけた貧しい子どもたちについて「もし子どもたちがお金を稼ぐことができなかったら食べ物を求めてモスクに行きテロリストになる」と説明する場面があり、佐賀県教育委員会は、不適切な表現だったとしています。県教委や県模試を実施する県高校教育研究会進学指導部会によりますと、作問と問題の点検は英語教諭13人で実施したそうです。昨年6月上旬に問題を決定し、9月中旬まで6回にわたり問題内容の検討会を開いたがその時点では問題視されませんでした。その後、別の教員を加えて2回にわたり点検していたそうです
これについて萩生田文部科学大臣は、閣議のあとの記者会見で「差別的表現などがあってはならないことは当然だ。10人程度の教員が問題作成に関わったにもかかわらず、その過程で気付くことができなかったことは大変残念だ。佐賀県教育委員会は、再発防止に向けて適切に対応してほしい」と述べました。
そのうえで「佐賀県だけでなく、こうした間違ったことが起これば国際社会に間違ったメッセージを出すことになるので、関係機関に徹底したい」と述べました。