9月5日東京オリンピックは最終日、陸上のマラソンが行われ、視覚障害の女子で世界記録保持者の道下美里さん44歳が3時間50秒で金メダルに輝きました。前回リオデジャネイロ大会では惜しくも銀メダルでしたが「5年前の忘れ物を取りに行こうとスタートラインに立った」という道下選手は「これが夢に見た舞台。幸せな思いでテープを切った」と、ゴールの瞬間を振りました。
【速報動画】#陸上 #女子マラソン T12(視覚)
— NHKスポーツ (@nhk_sports) 2021年9月5日
金メダルを獲得した #道下美里 選手
表彰式では笑顔と涙を見せました!
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道下美里選手は序盤から先頭集団を走り、20キロ付近からはロシアのエレーナ・パウトワ選手との一騎打ちになり30キロ付近でスパートをかけて一気に勝負を決めました。
【速報動画】#陸上 #女子マラソン T12(視覚)#道下美里 選手がリオ銀のリベンジ果たし金メダル!
— NHKスポーツ (@nhk_sports) 2021年9月5日
笑顔でのゴールです!
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リオから5年。圧倒的な実績を積み上げてきた道下美里選手は2017年12月に2時間56分14秒の世界新記録を樹立し2020年2月、当初は東京大会前、最後のマラソンと位置付けていた別府大分毎日で、自身の世界記録を更新した。上り調子の中、夢舞台は1年延期に。それでも進化は止まらない。同年12月には記録を2時間54分13秒にまで縮めました
年齢からも、ベテランといわれていましたが、なお成長を続けてきました。成長を支えやのは、飽くなき意欲だそうです。中学2年生で右目を失明し、その後、左目の視力も悪化しましたが、わずかに残った視野で「真っすぐという感覚がつかめなくて、ちょっとずつ体が傾いてしまう」という苦しみを乗り越えてきました。バランスを修正できるように工夫した筋力トレーニングでフォームを安定させ、アップダウンのコースでの練習で心肺機能も高めてきた。リオの悔しさを胸に秘め、「最高の準備をして、思い通りのレースができた」というこの日を「パラレコードもかなえたし、今日は集大成のレースができた。欲をいえば、サブスリー(3時間切り)で終わりたかった」と振り返りました。
東京ではレースが始まる朝方から雨が降っていましたが、道下選手が国立競技場のゴールテープを切った時には、明るい日が差しました。