8月17日上方落語を代表する関西芸能界の大御所でＮＨＫ「バラエティー生活笑百科」でも知られる笑福亭仁鶴（本名・岡本武士）さんが骨髄異形成症候群のため、大阪府内の自宅で死去し特別顧問を務める吉本興業が8月20日、明らかにしました。死因はなんだったのでしょうか？８４歳でした。葬儀や告別式は親族で行われたそうです。お別れの会は未定だそうです。死因の骨髄異形成症候群はどんな病気なのでしょうか？
骨髄異形成症候群
がんの一種で３種類の血液細胞（赤血球、血小板、白血球）の大もとになる造血幹細胞に異常が起きる病気のようです。症状は赤血球減少による顔色不良、全身けん怠感、動悸や息切れ、血小板減少による皮膚や粘膜の点状出血や鼻血などの症状がみられるそうです。白血球の１つである好中球の減少や機能低下により感染症にかかりやすくなり、発熱などを伴うこともある。１つの病気ではなく、複数の似たような病気の集まりと捉えられているため、症候群と呼ぶようです
国立がん研究センター
仁鶴さんは昭和、平成、令和と時代を超えて多くのファンに愛され、劇場からテレビ、ラジオなど様々な媒体で多彩な才能を発揮した。１９１２年に創業された吉本興業の「中興の祖」と言われていたようです。
大阪市生まれの仁鶴さんは高校生の頃から友人とお笑いを研究し、卒業後は、ガラスふき、ブラシの行商、家業の鉄工所を手伝っいながら、素人参加の番組に数多く出演し才能を見出されたようです。昭和37年、番組で知り合った「上方落語四天王」の一人で６代目笑福亭松鶴さんに弟子入りしたのがきっかっけだったそうです。
落語家として高座に上がる一方、タレントとしても積極的に活動し深夜ラジオでは、リスナーからのはがきを読む際に発する「どんなんかな～」、「うれしかるかる」などのフレーズがブームになったそうです。全国でアイドル的な人気となり、吉本の「お笑い」の礎を築いた方のようです。
昭和44年から放送された毎日放送（現ＭＢＳ）「ヤングオーオー」では初代司会者となり、一躍全国区になりラジオ番組の企画では自ら作詞を手がけ、ビル掃除をしながら子を育てる母にエールを送る楽曲「おばちゃんブルース」をヒットさせたそうです。レトルト食品の「ボンカレー」のテレビＣＭのセリフ「３分間待つのだぞ」も流行し、「視聴率を５％上げる男」と呼ばれたそうです。
1986年から司会を務めたＮＨＫ「バラエティー生活笑百科」では、「四角い仁鶴がまあるくおさめまっせ」のフレーズのほか、「相談員」のタレントの上沼美恵子とのやり取りも人気を集めました。
