群馬県渋川市は、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていないことを理由にした不当な差別を防止する取り組みを始めました。市は市民へのワクチン接種を推奨していますが、ワクチン接種は希望者が受けるもので、強制されるものではないことが前提だとしています
今回渋川市では、職場や地域でルール化して接種しなければならない雰囲気を作ったり、接種していないことを理由に職場などから退出させられたりする事例が各地で起きていることに対して差別的な扱いを防ぐための啓発を行うということです。
市は広報紙で「ストップ『ワクチン差別』」と呼び掛けるチラシを全戸配布するほか、市ホームページでも差別を防止するよう呼びかけていくよのことです。
ワクチン差別の例
- 接種の有無が第三者にわかるように調査する。
- ルールを作るなどにより、受けなければならない雰囲気を作る。
- ワクチン接種をしない理由の提出を求める。
- 退職、職場や授業からの退出を求める、参加させないなど非接種のみを理由に不当な扱いをする。
高木勉市長は5日の定例記者会見で「市としては接種を奨励しているが、強制ではなく、差別防止も同時に呼び掛けていく」と話しています。