量子コンピュータのソフトウェアを開発する株式会社エー・スター・クォンタム（本は、Abies Ventures株式会社、株式会社電通グループ、NECキャピタルソリューション株式会社等が運営する価値共創ベンチャー2号有限責任事業組合、三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合、NBCエンジェルファンド2号投資事業有限責任組合、Plug and Play Japan株式会社および米国Plug and Play Tech Centerを引受先とする第三者割当増資によってシリーズA総額3億円の資金調達を実施しました。
あわせまして、株式会社電通と量子コンピュータを活用したテレビ広告枠の組み合わせ最適化と運用の高速化により、新たなマーケティングソリューションの開発・実装を目指すため業務提携を締結したことをお知らせいたします。
NECキャピタルソリューション株式会社
NECキャピタルソリューションは2日、同社とベンチャーラボインベストメントが運営する価値共創ベンチャー2号有限責任事業組合を通じ、「エー・スター・クォンタム 」に対して投資を実行したと発表しました。
ソリューション本部ベンチャーファンド部長
國枝和雄氏のコメント
DXにより加速的にデジタル化が進む社会において、全体調和・最適化を実現する量子アニーリング技術は社会インフラの最重要技術の一つであると考えられます。同領域のスタートアップの中でも、エー・スター・クォンタム社は、広告領域および物流領域への適用に、いち早く取り組まれており、量子アニーリング技術の社会実装でトップランナーとなり得る存在であることを評価し、投資させて頂きました。同技術の一日も早い実用化に期待しています。
投資に至った理由
エー・スター・クォンタムは、量子アニーリング技術を用いて、実社会の大規模かつ複雑な課題を解くためのソフトウェア開発に取り組むベンチャー企業。
量子アニーリング技術は、量子コンピュータ領域の中で最も実用化が進む分野の技術であり、この技術によって、従来の計算手法では実用時間内に解けなかった数万の変数からなる組み合わせ問題を瞬時に解くことが可能となる。デジタルトランスフォーメーションにより加速的にデジタル化が進む中、社会の仕組みの最適化を実現する量子アニーリング技術は社会インフラの最重要技術の一つであると考えられる。
現在、エー・スター・クォンタムは、物流・広告分野において、パートナー企業との実証実験を通じた量子アニーリング技術の実用化に精力的に取り組んでいる。
NECキャピタルソリューションは、エー・スター・クォンタムが、量子アニーリング技術の社会実装でトップランナーとなり得る存在であることを評価し、今回の投資に至った。
