2016年VR元年と言われ、仮想空間やメタバーズの活用方法が話題となりました。企業や大学、行政でもメタバーズの活用の検討が増えてきています。これからメタバーズを活用したい、検討されている方へ、今回はメタバースについて、どんな歴史があり、これからどう進んでいくのかなど体験を踏まえてご紹介したいとおもいます。
メタバースとは？
メタバースとはコンピューター内に3Dグラフィックを使って作られたた仮想世界（バーチャルワールド）でインターネット上に公開された街並みを、お持ちのパソコンやスマートフォンを使って探索したりイベントを開催したりすることができるテレビゲームのような世界です。アバターという自分の分身のようなキャラクターを作って、商品説明、コミュニケーション、教育、音楽、スポーツ、など幅広いジャンルでの活用がされてきています。
メタバースの歴史
筆者が最初にメタバースを知ったのは2007年3月頃で、当時話題となったアメリカのリンデンラボ社が開発した「secondlife」というメタバースでした。このサービスはインターネット上のサーバー（大型コンピューター）につくられた広大の土地を運営会社のリンデンラボ社が販売し、ユーザーはその土地を購入したりレンタルして自分の家やカフェなどを作って生活を始めていました。画像は2007年当時のアバターの画像
Second Lifeについて
2007年10月頃には「secondlife」セカンドライフは日本人の間でも利用者が増え、日本の大手企業が参入を開始しました。日本テレビではメタバース内での番組「デジタルの根性」という番組を放送開始、また浜崎あゆみさんなどを排出した音楽事務所のエイベックスやHITやJTBなどの旅行会社なども続々と参入しました。しかしある理由から2010年を境に利用者は激減し2023年現在もサービスは続いていますが世間では「オワコン」とよばれるようになっています。
『オワコン』とは、主に一般ユーザー又は個人ユーザーに飽きられてしまい、一時は繁栄していたが現在では見捨てられてしまったこと、ブームが去って流行遅れになったこと、および時代に合わなくなった漫画・アニメや商品・サービスなどを意味する日本のインターネットスラング。
その後メタバースの発展
なぜ当時世界でも1500万人もの利用者がいたサービスが一気に衰退してしまったのか、いろいろな諸説はありますが、当時言われたいくつかの理由は利用料金が高い割に、宣伝効果が低い、自由度が低い、当時のパソコンの性能では一部のハイスペックパソコンでしか利用ができない。などが原因といわれていました。しかし最大の理由はオープンシム（Open sim）の存在が大きかったと考えられています。
オープンシム（Open sim）とは
オープンシムとは2008年頃からスタートしたサービスで「secondlfe」とほぼ同じサービスを自分で簡単に構築できるオープンソースでレンタルサーバー内や自宅のパソコン何に誰でも無料でメタバースを構築できるサービス（現在のクラスターのようなサービス）です。当時「secondlfe」で1つの島（256m x 256m /65,536 m²)を利用するのは月額4万円程度でしたが、このオープンシムを使うと月額500円程度のレンタルサーバー代でメタバースを運営することができるようになりました
オープンシムを利用した
メタバーズの例
VR元年といわれた2016年頃から、VRゴーグルを使ったイベントなどが増えてきました。神奈川県小田原市の市民活動団体は小田原駅から小田原城周辺の街並みの半径1キロ以内を完全再現し、イベントや市のPR活動などに活用し市民を巻き込んだメタバースの例として話題になりました。
メタバースはこうしたオリジナルの世界をインターネット上に再現することができるようになりましたがその一方、3D制作ソフトやプログラムスキルなどがある一部の人にしか制作できないイメージがありました。しかしこの頃からクラスターやユニティーを使ったサービスなども増え、参入障壁も低くなってきて、利用者も右肩上がりに増えてきています
メタバースの始め方
では実際にこれからメタバースを活用してみたい方や始めて見たい方はどのようにしたら良いのでしょうか？当然、パソコンのスキルや3DCG制作のスキルなどが必要になり知識をもった人材やデバイスが必要となります。そこで今回ご紹介する企業、予算に応じた企画・デザイン・開発・集客まで一貫したメタバース開発を行っている「株式会社bocek」さんです。こちらの企業では事業促進や新規事業におけるマネタイズモデルの設計、データ活用、システム開発に至るさまざまな場面でのメタバース活用を支援をおこなっています。
株式会社Bocekさん紹介
株式会社Bocekは2023年4月、Generative AI技術を活用するプロンプトエンジニア向けの専門情報メディア『PROMPTY』をリリースいたしました。
『PROMPTY』とは
PROMPTYとはGenerative AI技術を活用するプロンプトエンジニア向けに技術紹介、インタビューなどのコンテンツを提供する情報ポータルサイトです。特に、ChatGPTをはじめとしたGenerative AI技術を活用するエンジニアにとって、専門知識や情報収集が重要となる中、『PROMPTY』はそのニーズに応えるべく開発されました。
会社概要
名称 ：株式会社Bocek
所在地 ：東京都大田区北千束3丁目20-8 スターヴァレーパートII
代表者 ：代表取締役CEO 沖村 昂志
創業日 ：2022年6月21日
事業内容：メタバース・AI・マーケティングのコンサルティング・開発支援事業
まとめ！メタバース運営での注意点
今後メタバースを運営する上で重要なポイントは多くのデバイスから利用できるサービスを利用することがおすすめです。また運営会社が管理するサーバーなどを利用したサービスでは、そのサービス終了とともに利用できなくなる可能性が高いです。長期展望を望むのであれば多少の費用を書けても既存のサービスを利用しない独自のメタバース構築が望ましいとおもわれます。自分の構築したいメタバースがある場合は一度そのアイデアを専門家に相談してみるのがよいとおもいます
