今年の6月から神奈川県の三浦半島横須賀横浜を中心に600件を超える異臭の通報があった件で横浜市は異臭原因解明のためその発生した異臭を採取することに成功しました。その成分から起こりゆる4つの原因をテレビ朝日の番組で検証実験をおこなっていました。 テレビ朝日 サンデーステーション引用
検証した気になる4つの原因とは
- 青潮説
- 大地震の前触れ説
- 浦賀水道のタンカーのガス抜き説
- 石油タンク漏れ
異臭の成分調査結果はこちら
異臭原因4つの仮設の検証結果
サンデーステーション番組内容(10月18日放送)
検証1“青潮”説
これは2017年、東京湾の“青潮”の様子です。大量のプランクトンの死骸が分解され、酸素が欠乏。海面が青白く見える現象です。地元の漁師・岩崎さんは、船の上と自宅で、2回“異臭”を嗅いだと言います。 「やっぱりゴムくさかったよね。ゴムがなんか焼かれているような臭い。」漁師歴は20年以上、“青潮”は何度も経験していますが・・「全然違う。」神奈川県によると、今年、県内で青潮が発生したとの報告はないそうです。
検証2“大地震の前触れ”説
いくつもの活断層が走っている、三浦半島。立命館大学の高橋特任教授によると、異臭は岩石がこすれ合ったりプレートが剥がれかけた際にも発生する可能性があるといいます。横須賀市と横浜市で採取された、両方の空気から「イソペンタン」や「ペンタン」など、ガソリンなどの蒸発ガスに含まれる、化学物質が検出されました。“地震の前触れ”現象でも、これらは発生するのでしょうか。「恐らくガソリン由来のものである可能性は高いですよね。」「もし、これが(異臭騒ぎの)すべてということになれば、“地震由来ということにはならないだろう”と思います。」
検証3“タンカーのガス抜き”説
長沢地区の目の前は、浦賀水道。東京湾から太平洋に抜けるタンカーの通り道です。タンカーの“ガス抜き”は、点検や修理でタンク内に人が立ち入る場合や、積み荷の種類を切り替える際に行う作業。ガソリンなどの積み荷を降ろした後、タンク内に風を送り込んで、成分が溶け出した空気を外の空気と入れ替えます。採取された成分とは一致しています。ただタンカー運航会社の組合によると、通常“ガス抜き”は湾の外で行うと言います。しかし一部の外国船などが違法に行っている可能性があります
この説が有力とみて更に調べてみました
検証4“石油タンク漏れ”説
横浜市の沿岸部にある、製油所の石油タンク。ここではガソリンを“浮き屋根式”のタンクで貯蔵しています。ガソリンの量に合わせて、屋根の高さも変化。ガソリンと屋根の間に隙間が生まれず、蒸発ガスの発生を防止できると言います。
「(浮き屋根式タイプでは)排気する設備がそもそもありませんので、(異臭発生は)ちょっと考えにくいなと思います。」こちらでは1日10回、異常がないか、点検していると言います。「異臭が確認されたというタイミングで、製油所のほうにも確認の問い合わせは何件か来ていました。」「装置の中を異常がないかどうかを確認したうえで、構内では特に異常がありませんということで回答してます。」
検証結果と県消防保安課のコメント
注目したのは、三浦半島の東側に位置する横須賀市の長沢地区。この地区は浦賀水道に面した地区でタンカーが毎日往来しているからです。取材には“におい研究”の専門家、光田恵教授にも同行していました。みなさんは、どの説を信じますか?