東京オリンピック組織委員会の新会長について、第2回の候補者検討委員会が、2月17日都内のホテルで開催されオリンピック大臣の橋下聖子氏に一本化したことが分かりました。組織委員は、森喜朗会長の女性蔑視発言による辞任表明を受けた第2回の候補者検討委員会をこの日、都内のホテルで開き、橋本氏に一本化しました。今後は評議員会、理事会に諮った上で正式決定します。
【速報】東京オリ・パラ組織委の新会長人事 橋本聖子氏に一本化#東京オリンピック ・パラリンピック大会組織委員会の森会長の後任について、「#候補者検討委員会」が #橋本担当大臣 を新会長候補として一本化したことが大会関係者への取材で分かりました。#橋本聖子 #新会長 #橋本五輪相 pic.twitter.com/szI12nzVH7
— TBS NEWS (@tbs_news) 2021年2月17日
本日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の後任についての記事が2月17日のスポーツ紙に掲載してありました。東京オリンピック森会長後任に橋本聖子氏、小谷実可子氏、山下泰裕氏が内定と書いてありました。個人的には小谷さんが選ばれるかとおもっていましたが以外の結果でした。ではどうして橋本氏がえらばれたのでしょうか。
後任は誰がきめるの?
後任者の決定者は組織委の武藤敏事務総長が非公開の8人の選考委員でひとりずつ推薦者を上げて1番多かった人から打診をするみたいです。そこで本人が受ければ決定です。ただ前回の川渕さんの時のように政府が反対する場合もあります。菅総理は後継に求める3つの資質「若さ」「女性」「元アスリート」を併せ持つ存在として一貫して推しています。そうなると橋本聖子氏、小谷実可子氏の可能性が高まります。
検討委員会のメンバー(本当は非公開)
- 御手洗名誉会長
- 室伏スポーツ庁長官
- 東京都の多羅尾副知事
- JOCの山下会長
- 体操元五輪代表の田中氏
- バレーボール元五輪代表の荒木田氏
- 柔道五輪金メダリストの谷本氏
- パラリンピック水泳代表の成田氏
男女4人ずつ計8人。
候補者については検討委メンバーからの選出も、除外しないことを決めた
選考の条件
組織委員の定款
- 会長になるためには組織委員の理事であることが前提
- 理事会の互選で決定
※理事は現在元森会長を含めて35人います。定款で理事の数は「3名以上35名以内」と定めていることから現在の理事以外から選考された場合は現在の理事の誰かが辞めなければならない。これはあまりあり得ない。(抜けるとしたら森元会長かな)
選考条件として会長に必要な資質5つの選考基準を決定しています。
- 五輪、パラリンピック、スポーツへの深い造詣
- 男女平等、多様性などオリンピック憲章や東京大会の理念を実現し、それを将来にレガシーとしてつなげていくことができる人物
- 国際経験、知名度、国際感覚
- これまでの準備状況への理解
- 組織運営能力と調整力を条件とした
橋本さん山下さんは現職
橋本聖子さんは現在五輪相の大臣をしていて兼務はできません。会長をやるなら大臣を辞職しなくてはいけません。山下泰裕さんは日本オリンピック委員会(JOC)会長をしていますが受けるとしたら兼務になることは可能みたいです。小谷実可子さんは組織委のスポーツディレクターを行っているので組織内から選ばれるとしたら可能性はありますね。
小池都知事との相性
小池都知事が森元会長と4者面談をボイコットしたと話題に出ていました。後任に選ばれる人は小池さんとの関係も良くなくてはいけません。橋本さんは小池百合子知事にとってオリンピックのマラソンの札幌移転を巡り、関係が悪化しています。相性は良くないようです。
武藤事務総長の発言にヒントが
ここからは推理になりますが武藤敏郎事務総長の発言にヒントがありました。後任候補者を発表すると「取材陣が自宅に押し寄せてしまって困るからだ」と発言していました。男性なら困ることはないだろう。橋本さんも現職であり、公人なので自宅に取材が来ることはないとおもいます。そうなると2児の母の小谷さんが1番困るのではないかと推測しました。菅総理の「若さ」「女性」「元アスリート」もすべて兼ねそろえています。
小谷実可子さんで進んでいました
小谷さんは小4でシンクロナイズドスイミングを始め、高校時代に米国へ単身留学しています。小谷さんのすごいところはこの3人の中でずば抜けて英語力があるところです。ただ政治経験がないので外交的な能力が未知数とされています。しかし今のオリンピックのイメージを変えるとしたら1番有力かもしれません。本人も「正式な依頼があれば絶対に引き受ける。やる気は十分」と話しているそうです。
東京オリンピック組織委員会
名誉会長 御手洗 冨士夫会長
- 一般社団法人日本経済団体連合会名誉会長
- キヤノン株式会社代表取締役会長兼社長CEO
会長 森 喜朗
- 元内閣総理大臣
- 公益財団法人日本スポーツ協会最高顧問
副会長
- 遠藤 利明
- 津賀 一宏
- 河野 一郎
- 多羅尾 光睦東京都副知事
- 武藤 敏郎
国際オリンピック委員会委員
公益財団法人日本オリンピック委員会会長
国際柔道連盟理事 山下 泰裕
国際パラリンピック委員会理事
公益財団法人日本障がい者スポーツ協会理事 山脇 康
アスリート委員会(2020年11月1日現在)
委員長 高橋 尚子 陸上競技
副委員長 河合 純一 水泳
評議員 (2020年6月29日現在)
公益財団法人日本サッカー協会相談役 川淵 三郎
公益財団法人トヨタ財団顧問
元文部科学大臣 遠山 敦子
公益財団法人日本オリンピック委員会名誉委員 木村 興治
公益財団法人日本オリンピック委員会名誉委員 福田 富昭
東京都副知事 梶原 洋
東京都副知事 武市 敬