日本でも有名な群馬県草津町では草津温泉の湯畑の源泉が新型コロナウイルスの感染力を90%以上減らす効果がある研究結果を群馬大学(グッドアイ)が得られたと発表しました。町では、観光客の集まる場所に源泉を使った「手洗い湯」を整備し2月12日完成しまし、感染防止に役立てたいとしています。草津温泉のどんな成分が効果があったのでしょうか?また他の温泉でも同じ効果があるのでしょうか?
草津温泉効能と成分
実は草津温泉と一言で言っても6種類もの源泉があります!そしてその源泉ごとに特徴や効果効能が違っています
万代鉱源泉
酸性-硫酸塩・塩化物泉
無色透明、強酸味、無臭、ピリッとする、PH1.7、95.4℃、6200L/分湯畑源泉
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
無色透明、強酸味、微硫化水素臭、当たりの柔らかい湯、PH2.1、55.7℃、4437L/分白旗源泉
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
白濁、強酸味、硫化水素臭、少しピリッとする湯、PH2.1、55.5℃、1508L/分地蔵源泉
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
微白濁、強酸味、硫化水素臭、少しピリッとする湯、PH2.05、53.0℃、386L/分煮川源泉
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
無色透明、強酸味、微硫化水素臭、少しピリッとする湯、PH2.1、51.6℃、689L/分西の河原源泉
酸性・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
無色透明、苦味がある、当たりの柔らかい湯、PH2.1、44.9℃、1400L/分
hitoritabi.styleより引用
どんな研究実験が行われたのか
草津町から調査を依頼された群馬大学発のベンチャー企業「グッドアイ」は細胞内で活動すると光るコロナウイルスを使用し光の強さを測定することで、感染力のあるウイルスの量を短時間で正確に判定できるようにしました。その結果、水道水、草津の温泉水(湯畑源泉)、硫酸酸性水に10秒、30秒、60秒と時間を分けて入れた後、発光量を比べたところ水道水ではほとんど不活化しなかったのに対し、温泉水はいずれの時間でも90%以上が不活化したことが確認されたそうです。硫酸酸性水では70~80%程度が不活化していたそうです。
他の温泉での効果は
気になることは草津温泉以外の温泉にも同じ効果があるのかという事だと思います。感染症に詳しい県医師会の川島崇副会長は「草津温泉のお湯は酸性が強く、コロナの不活化に効果があるというのも納得できる。一方で、源泉によって効果が変わってくる可能性もあり、利用方法などについてはしっかりとした検証が大切だ」と指摘しています!群馬大学大学院の板橋英之教授は、他の温泉の源泉も調査してどの成分がウイルスの感染力を弱めているのか調査を続けるとしていますが現在のところどの成分が効果があるかまではわかっていません!
草津温泉観光協会
“手洗い湯” 設置工事始まりました!
既に 新聞報道等 でご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、草津温泉の 湯畑源泉 に「新型コロナウィルス」を不活化 させる効果があるとの研究結果が公表されました。どんな温泉成分が 不活化 効果をもたらすのかを含め、今後も研究を続けて行くそうです。また、町ではこの研究結果を受けて 湯畑周辺 に「手洗い湯」を3ヶ所設置すると発表、早速、昨日(28日)から1ヶ所目の工事を開始 2月中旬ごろ の完成を目指しています。工事状況(1月29日撮影)
専用の手洗い場を設置(21/02/18)
群馬県草津町などは、草津温泉の源泉が新型コロナウイルスの感染力の低下に効果を持つとする研究結果を発表しました。草津町は、湯畑に観光客や町民が気軽に利用できるよう専用の手洗い場を設置しました。2月12日から、草津温泉の湯畑に設置されている「手洗乃湯」。給湯口からは、およそ40度の草津温泉の源泉が出ていて、気軽に手洗いをすることができます。
2月18日、群馬県庁では、草津町の黒岩町長と群馬大学大学院理工学府の板橋 英之教授が会長を務める「グッドアイ」が記者会見を開き、研究結果を発表しました。
グッドアイの研究では、水道水、硫酸酸性水、草津温泉の源泉に、すべて常温の状態でそれぞれ新型コロナウイルスを加え細胞への感染力を比較しました。比較した結果、草津温泉の源泉は、水道水や硫酸酸性水と比べウイルスの感染力が低下することが分かりました。10分間で、硫酸酸性水と比較すると、25倍から56倍も感染力を低下させる効果があるということです。
今後、グッドアイでは、どの温泉成分が効果をもたらしているのか研究を進めるほか、草津町では、バスターミナルなどにも手洗い場の設置を行う予定です。