神奈川県で新型コロナに感染された軽症の患者が滞在していた50代の男性が宿泊施設で12月11日死亡したことが確認されました。神奈川県によると12月8日に感染が確認された50代の男性は、基礎疾患はなく、軽症と診断され、9日から県が用意した宿泊療養施設に滞在していました。
連絡取れず確認遅れ5時間放置
毎日午後3時ごろにラインで行う健康観察に回答がなく、看護師が複数回電話連絡をしたもののつながらなかったため、午後8時前に部屋を訪れたところ、心肺停止の状態で見つかったとしています。県は、男性の死因を調べるとともに、対応が適切だったかどうか検証するとしています。死因は、まだわかっていません。
宿泊療養施設の一覧
湘南国際村センター 95
横浜市宿泊療養施設 163
相模原宿泊療養施設 40
アパホテル 横浜関内 451
横浜伊勢佐木町ワシントンホテル 399
レンブラントスタイル本厚木 162
パークインホテル厚木(トラベルインを含む) 282
合計 1,592
神奈川県の会見
「お亡くなりになられた方に哀悼の意を表し、ご遺族の方には心よりお悔やみを申し上げます」県によりますと男性に特定の疾患はなく当初、発熱や関節痛などがあったものの、軽症と診断されていました。
死亡確認までの経緯
11日は、毎日午後3時頃にLINEで行っている健康観察に回答がなく、看護師が何度か電話をかけましたがつながらなかったため午後8時前に部屋をたずねたところ男性がベッドの上に倒れているのが見つかり、その後、搬送先の病院で死亡が確認されました。
要診察基準値を超えていたが対応せず
11日午前中に県の担当者が男性に電話で確認した際には、血液中の酸素濃度が低く県が決めた基準では医師の診察が必要とされる状態でしたが、息苦しさなどの訴えはなく診察は行われなかったということです。県は、対応に問題がなかったか、検証するとしています。神奈川県医療危機対策本部室の篠原仙一室長は、「対応が適切だったか検証し、必要な対策を考えたい」と話していました。