睡眠導入剤混入の水虫治療薬 服用の患者死亡 因果関係調査
NHKニュース引用
睡眠導入剤混入の水虫治療薬
服用の患者死亡
福井県の医薬品メーカーが製造した水虫などの治療薬に、睡眠導入剤の成分が混入していた問題で、会社はこの薬を服用していた患者1人が、10日、死亡したと発表しました。薬の服用と死亡との因果関係はわかっていないということで、早急に調査を進めるとしています。
イトラコナゾール錠50・100・200「MEEK」に関する重要なお知らせ | 医療用医薬品メーカー 小林化工株式会社
最大投与量の2・5倍
同社によると、1錠に混入した睡眠導入剤の成分は5ミリグラムで、通常の睡眠導入剤の最大投与量の2・5倍にあたるというまた同社が厚生労働省から承認された製造手順に反し、製造過程で目減りした成分を補充したことが、県への取材でわかった。その際、誤って睡眠導入剤を入れる二重のミスをしたという。県は医薬品医療機器法違反の可能性があるとみて調査している
服用の患者死亡
福井県あわら市の医薬品メーカー「小林化工」は、12月4日、水虫などの真菌症の治療薬として製造・販売している飲み薬「イトラコナゾール錠50『MEEK』」に睡眠導入剤の成分が誤って混入していたと公表し、自主回収を進めています。会社は、11日、この薬を服用していた入院中の患者1人が、10日、死亡したと発表しました。患者の年齢や性別、住んでいる場所などは明らかにしていません。
死亡との因果関係は不明
薬の服用が患者の死亡につながったかどうかなどはわかっていないということで、会社では今後早急に調査を進めていくとしています。この薬をめぐっては、服用した患者が意識を失うなどの副作用の報告が11日午前0時までに133件にのぼり、中には車を運転中に意識を失って事故が起きたケースも少なくとも14件報告されているということです。
福井県は工場に立ち入り調査を行い、睡眠導入剤の成分が混入した経緯や出荷前の品質チェックができていなかった原因などを中心に詳しく調べています。
小林化工「極めて重く受け止め深くお詫び」
患者が死亡したことを受けて「小林化工」は、「患者様がお亡くなりになったことを極めて重く受け止め、改めまして心より深くお詫び申し上げます」とコメントしています。