神奈川県横浜市JR横浜駅で異臭騒ぎが発生した件で横浜市は採取した空気の中からガソリン等の燃料が蒸発した時に発生する定月ガスに含まれる「イソペンタン」「ペンタン」「ブタン」が通常の空気中濃度より12倍の高濃度で検出されたことがわかりました
イソペンタン 約12倍
ペンタン 約13倍
ブタン 約2.7倍
追加 15日昼2時ころにまた横浜駅で異臭が発生したようです。
二日連続で間隔が狭まってきています
化学性物質も検出
また化学製品の原材料を燃焼した際に発生するエチレンやアセチレンも検出されたと発表しました。発生の原因はまだ不明とした上で今回検出された物質では直ちに健康に影響を及ぼすことはないと発表しました
調査サンプル:異臭同日16時55分ごろ採取
調査依頼場所:環境創造局環境科学研究所
検出結果 異臭原因 イソペンタン 35ppb検出(通常は2.8ppb)
異臭の検出方法
採取には現場に専用の機材が必要になるそうです。一般的なビニール袋で採取しても、正確な分析はできないということのようです。機材にはポンプがついていて、スイッチ入れると、異臭成分を含んだ空気が特殊フィルムでできたビニールの袋のなかに吸い込まれる仕組みになっています。機材は環境科学研究所から消防に配布をして通報をうけると消防士が現場に駆け付け異臭を採取し、施設で成分を分析することになっているそうです。
環境科学研究所について
環境創造局環境科学研究所は横浜市の市の組織で横浜市の環境施策の基盤となる調査や研究を行う機関です。
横浜市神奈川区恵比須町1番地 澁澤ABCビルディング1号館5階
電話番号:045-453-2550
巨大地震説の可能性
今回採取された物質が異臭の原因だった場合に大地震の前に発生する異臭とは異なるため一先ず巨大地震の心配は低くなったとみられますが、今回採取した場所にたまたま化学物質が含まれていただけの可能性もあり油断は許さない状態は変わらないとされています。
「イソペンタン」「ペンタン」「ブタン」とは
イソペンタン ペンタン
一次災害 火災・爆発 引火性がきわめて高い。 加熱すると圧力が上昇し、破裂の危険性がある。 蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。 吸引するとめまい。 嗜眠。 頭痛。 意識喪失がおこる。
ブタン
一次災害火災・爆発 引火性がきわめて高い。 気体/空気の混合気体は、爆発性である。吸引すると嗜眠。 意識喪失がおこる
成分結果からタンカーの残留ガスの可能性
成分からみた結果東京湾沖に停泊しているタンカーのタンク内のバージしたガスが風に乗って運ばれてきた可能性が高いという声もあがっています。また横浜駅付近では20年くらい前から何度も発掘作業がおこなわれており、異臭は以前から繰り返しあったという声もあがっています。
速報 JR横浜駅で異臭騒ぎ入場制限
「異臭がする」「ガス臭い」原因
12日午後4時半ごろ、横浜市西区や神奈川区で、「ガスのような臭いがする」と通行人から相次いで通報が複数ありました。JR東日本によると、横浜駅の一部改札口で一時、入場規制が行われ、午後5時すぎに解除されたもようです。
横浜市西区や神奈川区で、「ガスのような臭いがする」
神奈川・横浜市で、広範囲にわたり「ガスのような臭いがする」という通報が相次ぎ、警察消防などが原因を調べています。消防が現場に駆けつけましたが、原因はわからず、現在のところ、けが人などの情報は入っていないということです。神奈川県内では2020年6月以降、これまでに横須賀市や三浦市を中心に5回、異臭騒ぎが起きていますが、今回の異臭との関連は不明です。
現場声で臭いを嗅いだ人の声
ガスというか、硫黄でした。とても嫌な匂いです。
一瞬良くなったのですが、また今も感じています
硫黄のような臭いがした
おじさんの匂いがきつかった
下水のような臭いがした
各報道機関のニュース
フジテレビ
TBS
NHK
日本テレビ
過去6回の異臭通報日
6月4日 7月17日 8月21日 9月19日 10月1日 10月4日
最も広範囲にわたった6月4日夜には、警察や消防に「ゴムが焼けたような臭い」や「化学薬品のような臭い」などと、計500件以上の通報が相次いだ。
横須賀市町緊急メッセージ
横須賀市の上地克明市長が冷静な対応を求める動画メッセージを公表しました。
話の中に巨大地震の前触れといった話もありますがまずは科学的根拠に基づき調査をおこなって発生原因の調査をおこないます。異臭を感じたら迷わずすぐに119番するとのコメントを発表しました
市民の皆様へのお願い
異臭を感じたら迷わずすぐに119番する
異臭を感じたら安全な屋内に避難して窓を閉めて臭いを遮断する
市長メッセージ(令和2年10月5日)
6月以降、市内では原因不明の異臭が立て続けに発生していています。今月も1日に発生し、これで5回目の発生となっています。
現在、異臭に関する通報があった場合、消防が現地に急行し、ガス漏れ等の危険がないか調査することに加え、周辺の空気を採取することとしています。採取した空気は、県の環境科学センターに持ち込み成分の分析をし、異臭の原因究明をすることとしています。1日の発生時にも消防隊により採取を試みましたが、到着した時にはすでに異臭は収まっており、採取することはできませんでした。
様々な報道などにより、この異臭は、大地震の前触れ等ではないかとの意見があるのは承知しております。しかしながら、まずは科学的に、異臭の成分を分析し、発生原因を究明しようと努めているところです。
そこで市民の皆さんにお願いです。危険と感じることがありましたら、迷わず119番通報をお願いいたします。特に異臭を感じた場合は、速やかに屋内に退避し窓を閉め外気を遮断するとともに、消防への通報をお願いいたします。
横須賀市の上地克明市長
小泉進次郎環境相記者会見
小泉進次郎環境相は6日の記者会見で、地元自治体から情報収集するとともに、要請があれば専門家を派遣するなど全面的に協力する考えを改めて示した。「環境省としてできることはやっていきたい」と述べました。
「私の地元の横須賀や三浦半島、最近では横浜でも報道されている。一体何なのか、どこから発生しているのか全く分からない」と説明し「住民にとって間違いなく関心事、不安だと思うので関心を持って見ていきたい」と強調しました。
消防に11件の通報(6月3日)
10月1日の異臭通報件数10件
午後7時~8時頃
通報場所 横浜市南区 横浜市港南区 横浜市戸塚区 横須賀市
1日午後7時頃から9時頃までに、横須賀市消防局に16件、浦賀署に2件、横須賀署に1件寄せられた。横須賀海上保安部の巡視船や市消防局の消防車6台が出動
消防の見解では内陸で起こっている可能性が高いとみている
3日午後5時すぎ、横浜市中区で起きた「異臭騒ぎ」。わずか1時間ほどで通報が25件入り、消防車が駆けつける事態となりました
10月3日の異臭通報件数25件
午後5時20分~6時30分の間
通報場所 横浜市中区 横浜市神奈川区 横浜市港北区
消防によりますと、午後5時20分ごろから午後6時半ごろにかけて横浜市内で「ゴムが焦げたような臭いがする」「化学臭がする」などの119番通報があり消防が出動しましたが原因はみつからず臭いは午後8時には収まった。けが人はなかった
過去の通報内容
- ニンニクみたいな臭い
- ガス漏れのよう臭い
- 接着剤やシンナーのような臭い
- 化学工場の匂い
- ゴムが焼けるような臭い
発生間隔が縮まってきている
発生当初は1カ月おきに異臭が起こっていたが発生間隔も短くなってきています
専門家の予測や噂
赤潮説
クジラの死骸説
青潮説
地震の前触れ説
東京湾に停泊する外国船からの匂い
ケミカルタンカーのガス抜き臭
ガス田漏れ
化学兵器の開発
巨大地震の前触れ説
「巨大地震の直前に『岩石が崩壊する臭い』や『電磁波』が出ることが知られている」と語るのは、立命館大学環太平洋文明研究センター特任教授の高橋学氏。「花崗(かこう)岩に圧力をかけ破壊する実験に立ち会ったことがあるが、岩がこすれ合う際に、こげくさいような、ホコリくさいような臭いが出る。1995年の阪神淡路大震災の前にも六甲山の東端地域で異臭が発生したとされる」
青潮説
赤潮の場合は、人が感知できる匂いは少ないとされているが硫化物を含む海底近くの水が、風で海面に上昇し青白く見える「青潮」の場合、腐乱臭が発生するケースがあるという。
クジラの死骸説
5月下旬に横須賀市の北下浦海岸で、腐敗が進んだザトウクジラの死骸が見つかった例を挙げ、クジラの死骸が打ち寄せられてる可能性と憶測が飛び交った。