埼玉県の自民党県議団が県議会に提出した虐待禁止条例改正案の子供留守番禁止条例案が10月13日に本会議で採決の予定でしたが自民は議長に撤回を要請する方針で成立断念となり廃案となりました。とはどんな内容だったでしょうか。毎日新聞の報道によると小学3年生以下の子供を自宅などに残して外出したり公園などに放置したり「留守番禁止」「放置禁止」が禁止された規定になっています。子育て世代から「現実的ではない」などと声が上がっていました
改正案に罰則規定はないが子供を預ける環境が身近になければ外に働きに行くことが難しくなることから一人親家庭の人たちには極めて深刻な問題と報じています。
対象は小学3年生以下(9歳以下)で10~12歳も努力義務で放置禁止となっています。児童の放置に当たるとされた例としては
- スーパーなどの駐車場の車の中に未成年だけで放置
- 公園で一人で遊ばせる
- 一人で登下校させる
- 留守番させて買い物に行く
- 100メートル先の近所の家に回覧板を届けるために一時外出する
改正案では、養護者の義務として小学3年生(9歳)以下の児童の放置禁止のほか6年生(12歳)以下の児童についても努力義務とし養護者に当たるのは保護者や保育士、教職員などで未成年の兄弟一緒に自宅にいても「放置」となります
議会では改正案に反対の会派から「子育て家庭への負担が大きい」などと反論が相次いだが10月6日の福祉保健医療委員会で賛成多数で可決されたことから10月13日の本会議で成立する見通しだそうです。自民は「成立すれば全国初の条例」としています。虐待防止の趣旨には理解を示す投稿も多く見受けられるが一方で批判も相次ぐ虐待禁止条例改正案。13日の本会議で決定する予定でした