小田原市は市内で初めてとなる前方後円墳が城山で見つかったと発表しました。3世紀末の古墳時代初頭に作られたものとみられていて、神奈川県内では、2番目の古さだということです。場所はどこでしょうか
「小田原市初となる前方後円墳発見」。
— 古代人? (@Kikiki93886931) 2022年8月10日
小田原市城山の個人住宅発掘調査です前方後円墳を発見。
多くの底部穿孔土器が出土。
古墳時代初頭(3世紀末)らしい。
小田原の前方後円墳は永年、待たれていた。
今後、関東の古墳時代研究がさらに深化すると思われる。
早く現地も土器も見たい。 pic.twitter.com/JMqLTAbrqV
小田原市の担当者によりますと、見つかった古墳は、土が盛られた「墳丘」部分は削り取られてしまっていましたが、その周りの溝である「周溝」が前方後円墳の形に残っていて、8月9日に、東海大学の専門家が確認したところ、古墳と認められたということです。
この古墳は、長さが35メートル、幅が25メートルほどとみられていて、中からは、祭祀に使われたり、墓に入れられたりする底部穿孔土器(ていぶせんこうどき)は見つかりましたが、棺は削り取られた部分に入っていたとみられ、見つからなかったということです。
【小田原市内初となる前方後円墳を発見】城山で実施していた個人住宅建設工事に伴う発掘調査で、前方後円墳が確認されました。#小田原市#前方後円墳 pic.twitter.com/ljfAy8PML1
— 井上まさひこ・小田原市議 (@inouemasahiko) 2022年8月10日
この遺構は、個人住宅の地下から見つかったことや、史跡として保存する必要がないと判断されたため、写真や図面を記録したあと、8月中に埋め戻す予定だということです。小田原市の担当者は、「小田原でもヤマト王権の影響があったと証明できるものが見つかり、大きな発見となった」と話しています。