大分県は9月2日、感染が確認された学校の児童や生徒に対し誹謗中傷があったことを明らかにしました。感染者がでた学校の生徒に対して登校や下校をしている時に「近寄るな」などと住民から言われたようです。どんな内容の誹謗中傷だったのでしょうか?誹謗中傷をした人は誰だったのでしょうか?ほかの学校の生徒でしょうか?大人でしょうか?
県は感染した人や家族、関係者に心無い言葉を浴びせるのは絶対にやめるよう呼び掛けています。大分市内の放課後児童クラブでは、これまでに利用した児童6人の感染が確認され、県内93例目のクラスターと判断されています。
新型コロナウイルス感染症に関連する偏見や差別をなくしましょう
— 大分県 (@oitapref) 2021年3月22日
新型コロナウイルス感染症に関連する不当な差別、誹謗・中傷はやめましょう
新型コロナに関連した人権相談は専用ダイヤル(電話097-506-3181)で受け付けています
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実際に報告のあった事例
- 感染が確認された学校の児童・生徒に対する心無い差別的言動
- 回復者への差別や回復者に責任はない不当な要求
- まん延防止等重点措置の適用地域との往来を理由とする差別
- クラスターが発生した施設関係者に対する暴言
- 県外に住む家族が帰省したことに対する非難
- 感染症が終息した医療機関への受診履歴を理由とした排除行為
- 医師が不要と判断したにも関わらず、勤務先がPCR検査の実施を要求
- 感染を恐れた過剰な入店制限
- 県外ナンバーの車に乗っているというだけで忌避・排除
- 感染した人や家族、その施設や周辺地域への誹謗・中傷
- PCR検査で陰性にも関わらず、その子どもの保育園登園拒否
- 医療従事者や若年層をウイルス菌保有者と断定して差別
感染症の収束が見通せない中、感染への不安とともに感染した時の周囲の反応を不安に感じている方も多いのではないでしょうか。誰もがウイルスには感染したくありませんが、誰にでも感染は起こりうることです。私たちが闘わなければならないのは、人ではなくウイルスです。
新型コロナウイルス感染症に関連した誤った情報や不確かな情報に基づく不当な差別、いじめ等の人権侵害はあってはなりません。企業におかれましては、従業員への感染予防の呼びかけと合わせて、感染症に関連する差別や誹謗・中傷を行わないよう周知していただくようお願いします。
県民の皆さまには、不確かな情報に惑わされて人権侵害につながることがないよう、公的機関が発表する正しい情報に基づいて、人権に配慮した適切な行動をお願いします。