台湾東部の花蓮県で特急列車が脱線し乗客や運転士、51人が死亡し、180人以上がけがをしました事故で、駐車中のトラックが列車通過約1分前に線路に転落し、そこに走ってきた列車が衝突したとみられています。当局は、トラックのサイドブレーキがかかっていなかったか、故障していて転落した可能性もあるといられています。台湾の運輸安全調査委員会はその瞬間映像を公開しました
運輸安全調査委員会
瞬間映像公開!
台湾で特急列車が脱線し50人が死亡した事故で、列車に取り付けられていたカメラの映像が公開されました。トンネルにさしかかると、線路の上にはトラックが。列車は猛スピードで衝突し、その後、映像は暗転します。これは6日に公開された、特急列車に取り付けられていたカメラの映像です。台湾の運輸安全調査委員会によりますと、線路脇の土手にとめられていたトラックは、事故のおよそ1分前に線路に転落。列車はブレーキを掛けたものの間に合わず衝突したということです。
3日からは車両を移動する作業が行われていますが、トンネルの中の車両は損傷が激しく、作業は難航が予想され、台湾当局は、すべての車両を移動させて列車の運行を全面的に復旧させるには7日程度かかるとみています。事故の現場には3日午後、多くの遺族が訪れ、線路が見える場所に立ち、亡くなった家族の名前を何度も呼んで「一緒に帰ろう」と、涙を流しながらことばをかけていました。
事故の原因について台湾当局は、トンネルの入り口近くの土手の上の工事現場に駐車していたトラックが、およそ20メートル下の線路に転落し、そこに走ってきた列車が衝突して脱線したためだとみています。
台湾•花蓮県で起きた特急列車タロコ号の事故。地元の中央通信が作成した現場図が分かりやすい。作業用車両が線路脇の斜面をずり落ちてきて、通過する列車に衝突したのが原因と見られています↓
— 西本秀 (@xibenxiu) 2021年4月2日
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