NTTドコモとKDDIが、解約ページを検索エンジンで意図的に表示されないようにするタグを使用していたことが発覚して問題になっています。総務省は2月26日、NTTドコモとKDDIが解約ページのHTMLに「noindexタグ」を埋め込み、検索エンジンで検索した際に表示されないようにしていたと発表しました。
どんな方法で行っていたのか
2社が行っていた方法は、HTMLタグに「noindex」と呼ばれるタグを埋め込むことで、Googleなどの各種検索エンジンからのインデックスされないようにしたものです。利用者が検索エンジンから解約ページをさがしても意図的に見つからないようにして解約させないようにしていたようです。さらにショップなどでは契約方法を「ネットで検索して手続きを行うよう」案内をしていたケースもあるようです
NTTドコモ
- 解約手続き方法
- MNP手続方法
KDDI
- 解約・MNP転出検討中のお客様へ
検索時の解約手続きページの
非表示について
2021年1月13日に開催されたスイッチング円滑化タスクフォースの下で実施した事業者間協議において、一部の事業者では、「noindex」タグをHTML文書に埋め込むことにより、検索エンジンで検索した際に解約手続ページを表示されないようにしていることを指摘されました
スイッチング円滑化タスクフォース(第5回)の開催について
日時:令和3年2月26日(金)10時~場所:オンライン会議
総合通信基盤局 電気通信事業部 料金サービス課
担当:林係長、古賀官
電話:03-5253-5845
FAX:03-5253-5848
- NTTドコモ及びKDDIは「noindex」タグを削除する対応を実施
- ソフトバンクは元々「noindex」タグの設定無し
KDDIは会合開催に先んじて2020年12月25日に、NTTドコモは会合開催後の2021年1月20日に該当のHTMLタグを削除しています。SoftBankは元々こうしたタグは埋め込んでいませんでした。
利用者を解約させない意図的な悪意
大手企業のサービス案内などは本来利用者にとって使いやすくなければなりません。ましてや解約手続きは利用者の当然の権利であります。しかし手続きが複雑だったり面倒では解約するハードルがたかかくなるうえに意図的に見つけにくくして解約させない悪意ある行動であることは間違いありません。