第164回芥川賞・直木賞の選考会が20日、東京・築地「新喜楽」で行われ、直木賞に西條奈加さんの「心淋し川」芥川賞は宇佐美りんさんの受賞が決まりました。宇佐美りんさんは初ノミネートでの受賞になります
初の直木賞候補入りで話題を呼んだ人気グループ「NEWS」の加藤シゲアキさんの「オルタネート」は残念ながら漏れてしまいました。今回の直木賞候補策は直木賞を受賞された西條さんをはじめ、加藤のほかさん、芦沢央さんの「汚れた手をそこで拭かない」、伊与原新氏さんの「八月の銀の雪」、坂上泉さんの「インビジブル」、長浦京さんの「アンダードッグス」の6作品で、全員初の候補入りでした。
芥川賞 直木賞
両賞は1935(昭和10)年に制定され芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品で直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られます。芥川賞は主に無名・新進作家、直木賞は無名・新進・中堅作家が対象になります。
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受賞者が都内および近郊在住の場合、発表当日に共同記者会見を開催します。地方在住の場合もZoomで参加する予定です。贈呈式は2月中旬に都内で行われ、受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられます。
前期・第163回の芥川賞は高山羽根子氏「首里の馬」、遠野遥氏「破局」の2作、直木賞は馳星周氏の「少年と犬」が受賞した。
第164回直木三十五賞 候補作(出版社)
芦沢央「汚れた手をそこで拭かない」(文藝春秋)
伊与原新「八月の銀の雪」(新潮社)
加藤シゲアキ「オルタネート」(新潮社)
西條奈加「心淋し川」(集英社)
坂上泉「インビジブル」(文藝春秋)
長浦京「アンダードッグス」(KADOKAWA)
直木賞選考委員
浅田次郎、伊集院静、角田光代、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき
※五十音順・敬称略