今からちょうど30年前の1990年の5月2日の岐阜新聞の朝刊の3面の見出しの予言が現代の新型コロナを予言していて凄いと話題を呼んでいます。新型コロナの発生原因「2020年、人類の半数が伝染病に」というタイトルで当時の岐阜新聞の記者が制作したもんだそうです。
2020年、人類の半数が…コロナを予言? 新聞が話題https://t.co/KA5AG0oLYB
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) 2020年8月5日
1990年5月2日付の岐阜新聞朝刊に掲載された見出しと記事が話題になっています。新型コロナウイルス感染症が世界的に大流行している今日を予測したようです。 pic.twitter.com/082ZH54sf2
記事内容は、世界保健機関（WHO）が地球温暖化の健康被害を予測する内容の報告書を発表した内容をまとめたものでした。報告書には、温暖化が原因でマラリアなどの伝染病の大流行をもたらし、世界人口の半数近くが伝染病にかかる恐れがあることを指摘います。さらに、オゾン層破壊で人間の免疫力を低下させる可能性があることを指摘した内容も書かれています。
岐阜新聞社の記録室
岐阜新聞Web
https://www.gifu-np.co.jp/
世界保健機構の報告書内容
1990年5月2日岐阜新聞朝刊記事より引用
WHO温暖化の健康被害予測
病原体原虫や蚊繫殖
オゾン層破壊 免疫力の低下招く地球温暖化は、マラリアなど伝染病の大流行をもたらし、発展途上国を中心に世界人口の半数近くが伝染病にかかる恐れがある、とする報告書を世界保健機関（WHO、中島宏事務局長）が、このほどまとめた。報告書は伝染病の危険以外にもオゾン層の破壊による紫外線量の増加が人間の免疫力を低下させる可能性があることも初めて指摘するなど、地球環境破壊が人類に直接与える影響を総合的に予測。
健康面への悪影響を世界各国が深刻に受け止めて対策を進めるよう勧告している。最終的な報告書は夏までに完成、各国政府に送付されるほか、11月の「世界気候会議」で公表の予定で、今後の国際環境会議にも大きな影響を与えるとみられる。「気候変化の健康影響」と題した報告書は、2020年までに摂氏8度前後と予測される気温上昇が、マラリアの病原体である原虫と原虫を媒介する蚊の双方に格好の繁殖条件を与える、と指摘した。
この結果、アフリカや南米などの感染地帯に住み、現在でも感染の危険に晒されている約21億人の間にマラリアの大流行をもたらすほか、感染地帯も拡大する恐れがある、と警告している。マラリアのほか、寄生虫による住血吸虫症でもアフリカや東南アジアを中心に約6億人が、また蚊が媒介するデング熱でもアジア、インドなどで多数が感染する危険がある。現在の地球上の全人口は約52億。報告書は具体的数字は示していないが、温暖化による伝染病被害だけでも世界人口の約半分にも及ぶ計算だ。
また高温、高湿状態がつづく「熱波」が高齢者や新生児、心臓秒などの循環器病障害者を直撃、死者を急増させる。さらに、温度上昇は世界の食糧生産力を不安定にし、途上国を中心に母子の栄養状態が悪化して乳幼児死亡率を上げる、とています。
報告書の要約
- 地球温暖化とオゾン層破壊による影響は広範囲に広がる
- 健康影響は「熱ストレス」「大気汚染」「伝染病流行」「栄養不良」「洪水」が原因で発生する
- オゾン層破壊についても皮膚がんを増加させるばかりでなく、皮膚の免疫細胞を壊して免疫力を低下させ、感染症を増やす
- 免疫機構が正常に働かなくなるためにワクチンも効かなくなる可能性があると動物実験データを基に新たな研究結果を報告
WHOでは30年前に現代を予想
熱ストレスとは現代の熱中症であり、伝染病はコロナウイルスの事と見られます。そのた各地での大雨や洪水被害などもすでに予測していたようです。日本国内でもこのころから地球温暖化などが騒がれ1997年には第3回気候変動枠組条約締約国会議（地球温暖化防止京都会議、COP3）で京都議定書が採択されました
