広島市GoTo除外
広島県が国と調整
政府の観光支援事業「GoToトラベル」で、広島県は14日、新型コロナウイルス感染者が急増している広島市を発着する旅行について支援対象からの一時除外を求め、政府と調整に入ったと、県議会委員会で明らかにしました。現在のところ開始時期などは未定となっています。
広島市ステージ3相当へ
県は、広島市の感染状況が政府分科会の示す4段階区分で上から2番目の「ステージ3」相当と認識。市民が他地域で感染を広げる恐れがあるほか、他地域から訪れる旅行者が安心して市内で観光できないとして、GoToトラベルの一時停止を判断したようです。
13日新たに76人の
感染者を確認
広島県では13日、新たに76人の新型コロナウイルス感染が確認されました。いずれも軽症か無症状でした。県では広島市の54人をはじめ、福山市と府中町で各４人、呉、廿日市市と海田町で各３人など、広島市南区の広島シーサイド病院介護医療院でもクラスター（感染者集団）の発生も判明しています。
介護医療院でクラスター発生
南区の介護医療院のクラスターでは、70～90代の入所者７人と20～50代の職員４人の感染が確認されました。市などによりますと、８日に感染が確認された職員が勤務するフロアで接触した計80人にＰＣＲ検査を実施したところ、13日までに新たに10人の感染が確認されました。11日から新たな入院や入所の受け付け、病院の一般外来の診療を休止するなどしています。
自治体別の感染者数
広島市54人
福山市、府中町各４人
呉、廿日市市、海田町各３人
三次市２人
東広島市、坂、北広島町各１人
北広島町の１人（県西部の県立学校に通う10代）
12日時点の県内の現在の感染者は６０２人に達し、うち重症者は12人。感染者向けの病床使用率は67・２％、宿泊療養施設の使用率は53・３％となっています。
