奈良県橿原市にある奈良県立医科大学では27日、新型コロナウイルスが市販のお茶によって無害化する効果を確認したと発表しました。そのメーカーと銘柄商品名とは?効果が高いのは茶葉から入れた紅茶で、市販の紅茶ではリプトンかキリン、午後の紅茶か?商品名が話題になっています
お茶で新型コロナ無害化 1分で最大99% 奈良県立医大 #ldnews https://t.co/yvepWry8YX
— 🌊🦈キュアまらちゃん®︎ (@Curemara_chan) 2020年11月27日
いやいやこれに飛びつくのはイソジンと同じやぞw pic.twitter.com/aW0ERpEsuu
新型コロナウイルスが市販のお茶により、99%無害化される効果を確認したと奈良県立医科大学が発表。
— 豆山くん (@mameyama_kun) 2020年11月27日
カテキンの効果はすでにインフルエンザで確認されている。
関連銘柄:
伊藤園(2593)
アサヒグループHD(2502)
キリンHD(2503)
サントリーBF(2587)
ダイドーグループHD(2590) pic.twitter.com/0n3kAE53Qy
商品によって効果に差があり
基礎研究段階で人での効果は未確認のようですが、試験管内でウイルスが1分間お茶に触れることで最大99%が感染力を失っており、感染対策の一つとして期待できるとして話題になっています。商品により効果に差があり、メーカーの許可を得て商品名の公表を検討するとしている。
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奈良県立医科大学微生物感染症学
実験はの奈良県橿原市にある奈良県立医科大学の矢野寿一教授の微生物感染症学の研究チームが実施しました。実験ではペットボトル入りの緑茶や紅茶など約10商品を使用。試験管内でウイルスとお茶を混ぜ、経過時間ごとの感染力を持ったウイルスの量を検査した結果、最も効果が高かったのは茶葉から入れた紅茶で、感染力のあるウイルスは1分間で100分の1、10分間で千分の1以下にまで減少したようです。矢野教授は、人への効果について「可能性の段階」とした上で、 「インフルエンザでカテキンの効果は確認されており、お茶を飲むことで同じような効果が期待される」と話しています
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効果の測定方法
プラーク法で新型コロナウイルスの感染価を測定し、白い斑点は感染力のあるウイルスが生き残っていたことを示すようです。矢野教授によると、カテキンはインフルエンザウイルスなどの表面にある突起状のタンパク質に付着し、感染力をなくすことが確認されており、新型コロナでも同様の効果が推測されるとしています。
奈良県立医科大学
微生物感染症学講座
奈良県立医科大学が位置する奈良県橿原市は、古都の街並みを彩る美しく緑豊かな地です。 微生物感染症学講座のスタッフはこの恵まれた環境で、日々、教育、研究に励んでいます。
微生物感染症学講座は、喜多英二名誉教授が主宰されました細菌学講座を前身とし、平成26年度、改組により名を改めたものです。微生物感染症学講座は基礎医学の講座ですので、「教育」と「研究」が二つの大きな柱となります。現在、当講座は、医師のみならず薬学系、獣医学系、臨床検査技師、看護師など多彩な職種で構成され、多角的な視点から微生物を捉え、教育、研究に取り組んでおります。
まず教育に関しましては、学部生教育におきましては、微生物を理解し、正しく取り扱えるよう教育をすすめています。微生物学は、ウイルス、細菌、真菌など多岐にわたるため、非常に幅広い知識を必要とする臨床に直結する実践的な分野です。また、分子生物学、遺伝学、免疫学など多岐にわたる分野の学問が関連し、その進歩も非常に早いため、最新情報を踏まえた教育に取り組んでいます。病原菌は人間の予想を遙かに超えて進化していますが、薬剤耐性菌もその一つです。今後も新しい耐性機序を持った未知の薬剤耐性菌が次々に出現することが予想されるため、これらを察知する力を持った他大学にはみられない優れた人材を育成していきたいと思います。大学院生に対しては、修了後も大学や病院、あるいは研究所において、生涯にわたり研究を継続していけるよう指導し、今後、我が国において指導的立場となるような人材を養成していきたいと考えています。
一方、研究では、これまで私どもは、薬剤耐性菌の耐性機序に関する研究を行ってまいりました。この研究では、昨今、マスコミを騒がせ大きな問題となっている「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)」の一種である新規β-ラクタマーゼを世界に先駆け発見し、以降、β-ラクタマーゼによる耐性菌の耐性機序解析および分子疫学を中心に研究を進めてまいりました。今後も新規β-ラクタマーゼの出現が予想されることから、その遺伝学的、酵素学的解析に取り組み、臨床現場における抗菌薬療法に役立つ情報を発信していきたいと考えています。
また、世界的に問題となっている多剤耐性アシネトバクターやESBL産生大腸菌、メタロ-β-ラクタマーゼ産生大腸菌などの分子疫学に関する研究を進め、詳細な解析を進めているところです。さらに現在、海外で広く蔓延し、今後本邦に流入してくることが懸念されるCRE(NDM-1やKPC-2産生菌など)に対し、これまでになく迅速かつ正確な検査室レベルでの新規検出法の開発を目指しています。
本学は県立大学であることから、地域への貢献も重要な課題です。奈良県立医大には全国でも数少ない感染症センターが設置されおり、感染症に特化した診療・教育・研究に取り組み、地域における感染症診療を発展させるよう特別に力をいれている大学です。当講座も奈良県立医大における耐性菌分離状況、耐性遺伝子検出状況を中心とした分子疫学解析によるモニタリングを兼ねた臨床に直結する研究を展開し、感染症診療に貢献できるよう取り組んでおります。また、県内の医療施設と共同で薬剤感受性試験成績の経年的・地域特性に関する解析を行い、奈良県立医大を中心とした地域医療施設全体への診療支援・ネットワーク構築を行っております。さらに、全国規模で耐性菌を収集し、奈良県立医科大学を日本におけるコアラボセンターとしての機能を担えるよう体勢を構築し、地域のみならず本邦における薬剤耐性菌研究のメッカとなることを目指し、研究を進めているところです。
奈良県立医科大学 微生物感染症学講座 HPより転載
教授 矢野寿一