今年の大晦日に行われる「第71回紅白歌合戦」の白組司会に俳優の大泉洋(47)さんと紅組に二階堂ふみさんを起用することが決まりました。司会は嵐メンバーとの話題もありましたが、今年いっぱいで無期限活動休止活動最後ということで紅白トリでのパフォーマンスに集中するとみられます。
今年も紅白歌合戦のテーマ
今年の紅白のテーマは「今こそ歌おう みんなでエール」だそうです。実施本部長の二谷裕真氏は2人の司会起用理由について、二階堂については「連続テレビ小説エールのヒロインとしてお茶の間のみなさんに愛され、今年最も注目を浴びた女優のおひとりであり、そのほかにも数多くの映画、ドラマ、CMなどに出演されていますが、文筆活動や写真家としても活動され、多彩な才能を発揮されていることに加えて『エール』では素晴らしい歌唱力も見せていらっしゃいます」と起用の理由を説明しています。
史上初の無観客での開催
コロナ禍で史上初の無観客で行われる紅白歌合戦での大役で白羽の矢を立った理由について「トーク力とお茶の間と“密”になれる力への評価が高い」とNHK担当者は話しています。18年から同局看板歌番組「SONGS」で「責任者」という“番組の顔”の肩書で出演。毎回ゲストの歌手と対談し、大泉らしい視点でその魅力を引き出していることから、トーク力の高さが局内で改めて見直されています。
お茶の間に寄り添った温かい雰囲気
NHK担当者は「幅広い年齢に好感度の高い大泉さんだからこそ、お茶の間に寄り添った温かい雰囲気をつくってくれるでしょう。SONGSで培った知識を生かしたトークと、ブルーリボン賞で見せた司会力で無観客の会場の静けさを感じさせないステージを期待しています」と話しています。
尺を守れない男が懸念
紅白の新しい様式の成功の鍵を握る大泉だが「唯一の心配は尺を守れない男」としブルーリボン賞でもしゃべり過ぎて30分予定をオーバーした“実績”がある。現在人選を進めている紅組司会がストッパーになれるかが一つの注目ポイントとなりそうです。
気になる紅組司会者は?
一方、紅組の司会は今年も朝ドラヒロインを中心に検討されているようです。その中でも有力なのが現在放送中の「エール」のヒロイン、二階堂ふみさん26歳です。昨年9月のクランクインから新型コロナの影響による約2カ月半の撮影休止を挟むなど、コロナ禍ゆえの苦労を重ねながらも、力強く主人公を支える妻を好演する姿が視聴者の共感を呼んでいるようです
北海道生まれの司会者
大泉が司会に決まれば、北海道生まれの白組司会は初。紅組を含めても、1957年の第8回で紅組司会を務めた水の江滝子さん以来となる。水の江さんは現在の北海道小樽市生まれ。女優として「男装の麗人」と呼ばれた後、映画プロデューサーに転身し石原裕次郎さんらを発掘した。57年は2度目の紅組司会。同年はフランク永井さん、島倉千代子さんが初出場。2度目の出場となった美空ひばりさんが初めて紅組トリを務めた。
大泉 洋さんプロフィール
大泉洋(おおいずみよう)1973年(昭48)4月3日生まれ、北海道出身の47歳。北海学園大の演劇研究会のメンバーと「TEAM NACS」を結成。ローカルタレントとして活躍し、05年に全国進出。主演作にドラマ「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン」「ノーサイド・ゲーム」、映画「探偵はBARにいる」シリーズなど。1メートル78、血液型B。
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