11月1日大阪市都構想の是非を問う選挙で都構想を賛成する意見より反対する意見が約1万7千票上回り都構想は否決されました。これを受けて大阪維新の会代表の松井市長はすべては自分の力不足と発言し市長人気を持って政界を引退することを表明しました
最終票は約1万7000票差(1.2%)
- 有権者数:220万人
- 投票率は62・35%
- 反対69万2996票(50.6%)
- 賛成67万5820票(49.4%)
24区中14区で反対票が上回った
都構想年齢別の賛成反対
60代以上の方の反対票がうわまっわた結果になりました。多くの意見は制度の内容よりも大阪市がなくるのが嫌だという声が多数でした。若い方は変革を求め、年配の方は保守に偏った結果となりますが、これからの若い世代の意見を尊重してほしいという声も上がっています
日本維新の会と大阪維新の会の代表を務める大阪市の松井市長は、いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票で反対多数となったことを受けて、1日夜、記者会見し、令和5年4月までの市長の任期は全うした上で、政界を引退する意向を表明しました。https://t.co/KKSUpc7wCV#nhk_video pic.twitter.com/3muck46RV7
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年11月1日
リーガロイヤルホテルで記者会見
松井市長、吉村知事らは午後11時から大阪リーガロイヤルホテルで記者会見をおこない、まず松井市長が口火をきりました。「結果は我々2度目の敗北。全て私の力不足。これは大阪の皆さんの民意です。この民意をしっかり受け止めて、今後も大阪がよくなるように大阪市の発展に力を尽くしていきたい」と語りました
吉村知事、再挑戦無!都構想間違っていた!
僕自身が大阪都構想を
再挑戦することはありません
大阪府知事の吉村府知事は冒頭に選挙にお越しいただいた市民にお礼を述べたあと、市民の皆様のご意見を受け止めていきたいとコメントされました。記者団の質問で3度目の都構想はあるのか?という質問に対して「自分が今後都構想を再挑戦することはありませんと断言しました。また自身の進退については府知事満了時に自分の考えで判断したいと引退に対しての断言は控えました。
吉村府知事「僕自身が大阪都構想に挑戦することはありません」 大阪都構想反対多数を受けhttps://t.co/zIxbL3pGLz
— ニコニコニュース (@nico_nico_news) 2020年11月1日
自身の進退については、「2年半の任期は満了したい。その後は任期満了前に判断したい。」と述べました。再度大阪都構想に挑戦することは明確に否定。 #大阪都構想 #大阪市存続 pic.twitter.com/CRy83D6M1D
松井市長は晴れ晴れしい気持ち
松井氏市長は記者団の質問に対して「今は晴れ晴れしい気持ちで後悔もない」とやり切った気持ちを伝えました。10年間やってきたことは若い世代の維新の会へ引き継ぎたいという想いを伝えました
市民の関心 投票率は
2度目になった住民投票の投票率は62・35%でした。僅差で否決された5年前の住民投票に比べて約4ポイント下回ったものの、投票権を持つ大阪市民の高い関心を集めた結果となりました。
代表交代の時期はいつ?
松井市長はおそらく大阪維新の会の代表を吉村氏へ引き継ぎ引退することを考えており、その時期に関しては明言しませんでした。近日この件に関してはコメントがあるかと思われます
記者団から公明党が混乱を招いたという意見
記者団から直前で反対から賛成に意見を変えた公明党が混乱を招いたのではという質問に公明党側大阪本部佐藤茂樹代表は充分な議論を繰り広げてきた結果であり全力は尽くしたが力不足であったとコメントしています。今回の投票では自民党と共産党は反対を表明していました。
反対派の自民、共産党の声
都構想を反対してきた自民党大阪府連の大塚高司会長は「大阪市廃止を阻止できたことに本当に安堵している」と述べました。党市議団の北野妙子幹事長は笑みを浮かべ、「住民サービスが低下するから住民投票があると言い続けてきたことが浸透した」と勝因を語りました。
共産党の山中智子市議も市内で会見し、「百害あって一利無しの制度が通るはずがないと確信していた」と感極まった様子で話しました。立憲民主党の辻元清美大阪府連共同代表は「対立と分断から対話と協調のまちづくりへと転換を図っていくべきだ」とのコメントを発表しました。
元大阪府知事橋下徹さんのコメント
元大阪府知事で2015年に大阪都構想で敗れ政界を引退した橋下氏によると否決された理由は「変化に対する不安」を挙げ、「きちんと不安を解消することが出来なかったと思う。人間は現在の問題点には結構、寛容なんですよ。今の大阪府や大阪市もたくさん問題点はあるけれども、それよりも変化への不安の方が大きいというかね。変化への不安にを避けるために、現状の問題点は受け入れてしまうと。ある意味、人間の特質というか本質のところで。不安を解消することが出来なかったということですね」と話しています。
菅義偉首相のコメント
以前から松井市長と親交の深かった菅義偉首相は2日、大阪都構想に関する住民投票否決について「地域の判断で政府としてコメントは差し控える」とした上で「大都市制度に一石を投じたのではないかと思う」と官邸で記者団の質問に答えました。
記者会見ノーカット
11月1日 午後11時から大阪リーガロイヤルホテルにて
大阪市民の声
- メリットばかりの説明しかなくデメリットの説明が不足していて反対しました。練ッとばかりでは人は動きません
- 大阪の未来が終わった。都心部の開発も万博もこれで失敗に終わるだろう
- 名前が変わること、名前が残せないことが最大のデメリットであり。
- 何でもかんでも反対妨害し、天敵の共産党とも協力する大阪自民は本当に政党として崩壊していると思います。彼らにあるのは既得権益を守りたいという自己保身だけです。
- 今回の都構想も残念な結果にはなりましたが、維新になってから大阪府が良くなったのは周知の事実なのでこれからも頑張ってほしいです。
- 今までの税金の無駄遣いの二重行政をすっかり忘れ、変化を嫌う保守派が多いんだろう。ただ、投票前のインタビューとか聞いていると、“大阪市”が無くなるのは寂しいから反対とか、四つの区が出来たら“4重行政”やろ?とか、投票する奴等の考え方があまりに幼稚で無知。いずれにしても、大阪市民が決めた事。二重行政の税金の無駄遣いを受け入れ、維新の会が今までの力は無くなり、またいずれ反対派の自民党政治が始まっても後の祭り。