11月1日の東京11Rで行われた「第162回天皇賞秋」で、クリストフ・ルメール騎手騎乗で断然の1番人気に支持されたアーモンドアイが見事勝利しました。GI馬7頭と豪華メンバーが集結した秋の中距離王決定戦を制し、史上最多の芝GI8勝目を達成しシンボリルドルフやディープインパクト、キタサンブラックら歴代の名馬も果たせなかった“壁”を突破し、日本競馬の歴史に新たな1ページを刻みました。
天皇賞秋
3歳以上オープン、GI、芝2000メートル、定量、12頭立て)
1着賞金=1億5000万円
アーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)
勝ち時計 1分57秒8(良)
天皇賞秋 着順
1着 アーモンドアイ
2着 フィエールマン
3着 クロノジェネシス
4着 ダノンプレミアム
5着 キセキ
単勝9 140円
枠連 5-7 780円
馬連 6-9 970円
馬単 9-6 1180円
3連複 6-7-9 960円
3連単 9-6-7 4130円
総獲得賞金では歴代4位に
アーモンドアイは、2018年に桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンCと4つのGIを制し、2019年は天皇賞秋に加え、海外GIのドバイターフでも勝利を挙げました。5歳となった今年、ヴィクトリアMでGI7勝目を挙げましたが、安田記念では2着に敗れました。昨年同様、安田記念以来、前走から約5力月の間隔(中146日)で天皇賞秋を制し、2002年のシンボリクリスエス以来史上2頭目、牝馬では初となる連覇を達成しました。JRAでの獲得賞金は歴代9位、JRA以外の競走を含む総獲得賞金では歴代4位に浮上しました。
C.ルメール騎手は
69年ぶりとなる天皇賞秋3連覇
騎乗したC.ルメール騎手は2018年天皇賞秋から天皇賞5連勝。1949~51年の保田隆芳元騎手以来69年ぶり2人目となる天皇賞秋3連覇達成となりました。
アーモンドアイ
- 父ロードカナロア
- 母フサイチパンドラ
天皇賞・秋を勝ったアーモンドアイは、父ロードカナロア、母フサイチパンドラ、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)シルクレーシング。通算成績は14戦10勝(うち海外1戦1勝)。重賞は18年シンザン記念(GIII)、桜花賞(GI)、オークス(GI)、秋華賞(GI)、ジャパンC(GI)、19年ドバイターフ(海外GI)、天皇賞・秋(GI)、今年のヴィクトリアM(GI)に次いで9勝目。天皇賞・秋は、国枝栄調教師は昨年のアーモンドアイに次いで2勝目、C.ルメール騎手は18年レイデオロ、昨年のアーモンドアイに次いで3勝目でした。