9月2日「バ美肉」アニメ好きなどの記事は「個人の趣味趣向に対する差別を扇動する」として女子高生遺体遺棄巡り抗議声明をだし、朝日新聞出版が記事を訂正し謝罪しました
朝日新聞出版のウェブメディア「AERA dot.」が、東京都墨田区の女子高生死体遺棄容疑で逮捕された夫婦の趣味を強調する見出しの記事を配信したことを受け、千葉県印西市のNPO法人バーチャルライツは9月1日、「個人の趣味趣向に対する差別を扇動する」として「緊急声明」を公表したそうです。
朝日新聞出版はこれに対して「読者に誤解を与えかねない」という指摘に対して謝罪して見出しを変更したそうです。
AERA dot.の9月1日の記事は、バ美肉アニメ好きの20代新婚夫婦が女子高生を「殺害」した仰天の動機」というタイトルで記事を公開したそうです。これは東京都墨田区の女子高生が山梨県で殺害された事件で、逮捕された群馬県渋川の夫婦について取り上げた内容の記事でしたが記事では夫婦がアニメ好きで、美少女のアバターに自身を受肉させる「バ美肉」を趣味にしていると書かれていたそうです。
これに対して、バーチャルリアリティー(仮想現実)文化の表現の自由とプライバシー保護を行うバーチャルライツは9月1日、ツイッター上で「緊急声明」を公表しました。
【緊急声明を掲載いたします】
— NPO法人バーチャルライツ (@NPO_VR) 2021年9月1日
加えて、今後の対応を検討するために「バ美肉」と犯罪を結びつける報道に関する意見公募を行います。皆様のご意見をお待ちしております。
▼意見公募URL▼https://t.co/2jv3RBUoIQ pic.twitter.com/xwWUU70bnj
上記のAERA dot.での記述はアニメ・バ美肉と犯罪に関連があるかのような印象を読者に与えるものであり、個人の趣味趣向に対する差別を扇動するだけでなく、自己表現の形としての性の多様性を侵害するものだと考えております
と抗議した。同団体は報道に対する意見公募も実施した。
AERA dot.は9発2日、記事の見出しを変更しました
変更前
「バ美肉」アニメ好きの20代新婚夫婦が女子高生を「殺害」した仰天の動機
変更後
「バ美肉」、アニメ好きの20代新婚夫婦が女子高生を「殺害」した仰天の動機
更に変更
「バ美肉」「アニメ」の部分を削除し記事の終わりに削除した事が追記され、「お詫びして訂正します」と謝罪したそうです。