7月12日未明に東北地方で上空に寒気を伴った気圧の谷の影響で、大気の状態が不安定となり秋田県内では11日(日)夜遅くから12日(月)未明にかけて非常に激しい雨が降りました。この大雨の影響で、秋田市の猿田川の御茶屋橋が増水して「氾濫危険水位」に到達し、氾濫危険情報の警戒レベル4相当が発表され秋田市の463世帯に避難指示が出されました。ライブカメラの影像です
あ この雨で市内を流れる猿田川が増水したため、秋田市は12日午前1時20分、下新城地区などの合わせて463世帯978人に避難指示を出しました。また、市内の太平川も水位が上昇したため、午前2時に警戒レベル4相当の「氾濫警戒情報」が発表されました。秋田県や気象台は、自治体からの避難情報に十分注意し、適切な防災行動をとるよう呼びかけています
土砂災害にも警戒
また、降り続く大雨により土砂災害の発生する危険性も非常に高くなっています。5時現在、秋田県内では以下の地域に土砂災害警戒情報が発表中です。
- 秋田市秋田
- 秋田市河辺雄和
- 由利本荘市沿岸
- 由利本荘市内陸
- 潟上市
- 羽後町
崖や川の近くなど土砂災害の発生するおそれのある地区にお住まいの方は、早めの避難を心がけるとともに、市町村から発表される避難勧告などの情報に注意してください。ライブカメラ を見ると河川ギリギリの状態です
秋田地方気象台では、12日(月)0時40分までの6時間に135mmの雨を観測しました。6時間雨量としては、1976年の統計開始以来の観測史上1位の値を更新する記録です。現在、雨は弱まっていますが、このあとも明日13日(火)頃にかけて大気の状態が不安定となるため、一時的に強い雨の降るおそれがあります。
また、雨がやんでからも数時間から数日は水位の高い状況が続くため、様子が気になっても見に行ったりしないようにしてください。また、支流の河川でも排水が悪くなり増水や氾濫が発生するおそれがあるため、本流から離れた場所でも警戒が必要です。
まだ避難していない方、危険な場所にいる方は、ただちに命を守るための最善の行動をとってください。今から、市町村が定めた避難場所などを目指して「立ち退き避難」することは、かえって危険が増すおそれがあります。少しでも浸水しにくそうな高い場所、少しでも土砂が流れ込みにくそうな場所に、大至急、身を寄せてください。
大雨警報や土砂災害の危険がある場合に発令される避難指示はその地域の人は全員避難しないといけないのでしょうか?自宅内でも安全な場所なら避難とみなされるのでしょうか?避難指示は強制なのか任意なのか、また罰則があるのかなど調べてみました
令和3年5月20日から以前あった避難勧告は廃止になり避難指示に統一されました。内閣府(防災担当)消防庁では避難指示がでてレベル4避難指示になった場合は危険な場所から必ず全員避難が必要としています。また高齢者や障害のある人はレベル3で避難を開始してください
避難指示が出たら
避難指示が出た場合近くの小中学校や公民館に行くことだけが避難ではありません。「避難」とは「難」を「避」けること。下の4つの行動があります。
- 行政が指定した避難場所への立退き避難
- 安全な親戚・知人宅への立退き避難
- 安全なホテル・旅館への立退き避難
- 屋内安全確保
屋外に出ると更に危険がある場合は、必ずしも避難所に行く必要はありません。その場所が本当に安全かハザードマップで以下の「3つの条件」を確認し自宅にいても大丈夫かを確認することが必要です。
①家屋倒壊氾濫想定地域に入っていないこと
②浸水深より居室が高い
③水がひくまで我慢が出来、水食糧などの備えが充分
※土砂災害の危険がある区域では立退き避難が 原則です
上記3点がクリアできればその場で避難とみなされます。また河川の氾濫などは急激に水かさが増す可能性があります。可能な限り早めの避難所への避難を心がけてください。
今後の雨量の予報!
画面左下の▲ボタンで再生します。今後昼間にかけて雨量が更に増してくる可能性があります。出来る限り外出は控えるようにしてください。