デルタ株第5波収束の一因はゲノム(全遺伝情報)の変異を修復する酵素「nsp14」が変化し、働きが落ちたことが影響した可能性があるとの研究結果を国立遺伝学研究所と新潟大のチームが30日までにまとめました。研究者は「修復が追いつかず死滅したのではないか」と指摘しています。
ゲノム変異、修復困難で死滅? コロナ第5波収束の一因か
— あばたもエクボの会 (@yutan_1998_) 2021年10月30日
【研究】新型コロナ第5波収束、デルタ株がゲノム変異修復できず死滅か
突如急増して、突如急減するのは、世界中至るところで、しかもワクチン以前の「去年のうちから」起こっていて、それはコロナじゃなくても、あらゆる感染症がそうであって pic.twitter.com/nkOYb0DCPb
しかし海外では10月下旬から感染者数と死者数が増加に転じ、ロシアなどでは深刻な状況が続いています。10月28日、WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は「パンデミック収束は程遠い」と警戒を呼びかけています。
ニューヨーク大学の見解で、ウイルスが変異を起こし過ぎると感染力と複製力が低下すると予想しウイルスは今後も感染拡大を繰り返し、最終的に普通の風邪のような状態になると推測しているようです。
「死滅説」について
「ウイルスが変異するとき変異を修復して元に戻す酵素が存在しますが、この酵素はウイルス内の遺伝子によって作られる。この遺伝子が変化すると酵素も変異し、その結果、酵素が本来持っていた修復能力が働かなくなるとの理論です。その酵素がnsp14で、修復が阻害されたためウイルスが死滅したのではないかと研究者が推測しているのです」
ニューヨーク大学の2つの裏付理論
①度重なる変異によってウイルスの毒性が強まると、感染した人などが死に、ウイルス自体も一緒に死滅する(自然淘汰)
②毒性が強いと人間がワクチンなどの対策を強化するため、毒性の弱いウイルスのみが生き延び風邪の状態になる(適者生存)。
こうした理由でウイルスの脅威が収まるようです。
「死滅」と「風邪化」
遺伝学研究所が言うように、第5波収束の原因は酵素の変化が多少関係しているとも考えられます。ただ、それが大きな原因とは言えず、死滅はあくまでも推測にすぎない。普通の風邪に変化するとの見方は以前から医師たちが指摘していること。断定はできませんが、新型コロナで同様の現象が起きるとも考えられます
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