11月1日次期Jリーグのチェアマン候補に、プロ野球楽天の元社長、島田亨さん56歳が就任する名が挙がっていることが日刊スポーツの記事で分かりました。現職の村井満チェアマンは22年3月に任期満了により退任するようです。
Jリーグはチェアマン人選を「役員候補者選考委員会」で行うようですが、実質的な選考過程における面接など、外部の人材コンサルティング会社の協力を得ているそうです。すでに、今春から水面下で100人以上の候補者面接を実施して島田氏は総合評価が高く、少人数にしぼられた最終候補に入ったということです。新チェアマンは来年1月末に発表され、同3月に就任する見込みです。
06年のドラフト会議で、マー君こと田中将大投手のくじを引き当てた元楽天社長島田亨さんが、これからのJリーグを引っ張ることになるかもしれないようです。水面下で進み、大詰めを迎えているJリーグの次期チェアマンの人選で、プロ野球楽天の元社長で現在USEN－NEXTホールディングス取締役副社長COOの島田氏が、最終候補に残ったようです
今春からスタートした候補者の面接は、100人以上を対象に行われ、そこから現在、ごく少人数に絞られている。島田氏とともに、J1札幌の野々村芳和社長、Jリーグの木村正明専務理事らが残っているようです。今後、さらに厳しい調査などを行い、来年1月末には新チェアマンが発表され、同3月から任期2年の新体制がスタートする見込みです。
新型コロナウイルスの影響で、Jリーグ各クラブの売り上げが落ち、経営面でも苦しい状況に追い込まれていて仮に島田氏がチェアマンに就任した際にも、いばらの道を歩むことになりますが島田氏は楽天の球団創立にかかわり、その手腕で1年目から経営を軌道に乗せた実績があるり厳しい状況からのスタート、難しいかじ取りを求められても、大きな障害にはならないとも考えられています。
来年3月に任期満了に伴い退任するJリーグの村井チェアマンは14年1月末に第5代チェアマンに就任し、4期8年にわたってトップに君臨し続けてきました。後任については「チェアマン人選は、Jリーグ事務局では一切関知せず、外部に一任しているので、私を含めた事務局の人間は一切分からない」と明言しているそうですがJリーグ顧問弁護士の野宮氏を委員長とし、4年前から契約した、組織・人事コンサルティング会社のコーン・フェリー社を軸に「役員候補者選考委員会」で人選が進められているそうです。
前回、村井チェアマンが再選を果たした時も同じルールで実施されましたが、判断基準や採点項目などの明確な説明がなく「密室人選」「村井氏の意向が反映されているのでは」と言われることがあったそうです。さらに個人情報を理由に、チェアマンの座を競った他の候補者の名前を公表しなかった。この点を疑問視し「公益社団法人として、トップの人選にあまりにも公開材料が少ないのは、常識的とは思えない」との声もあったそうです。
Jリーグは今後、外国人枠の問題やホームタウンの規制緩和、クラブ名に企業名を加えるかどうかなど、厳しい判断を迫られる案件を多く抱えているようです。さらにコロナ禍で多くのクラブやJリーグそのものの、経営安定化が急務となっているなど、チェアマンの決断は、これまで以上に重くなると見られています。野球界で実績をあげた島田氏ですが、その経営能力が評価されれば、チェアマン抜てきも、十分あり得るとみられています。その他の候補の評価も含め、最終決断のタイミングが迫っていると報じています。
島田亨さん
1965年（昭40）3月3日、東京都生まれ。東海大卒業後、87年にリクルートに入社。2年後に退社し、人材サービス会社インテリジェンスの創業メンバーとなり、後に取締役も務めた。04年11月に楽天の球団副社長、同12月に同社長。06年の高校生ドラフトでは「黄金の右手」で4分の1の確率だった田中将大を当てた。07年の大学・社会人ドラフトでは愛知工大・長谷部を5球団競合の末、自称「プラチナの左手」でゲット。08年に球団社長兼球団オーナーとなり、12年に退任。その後、16年まで楽天株式会社で代表取締役副社長など要職を務める。現在は、USEN－NEXTホールディングス副社長COO、ツグイ社外取締役など。
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