9月27日にアメリカで開発した「ばんそうこう」型ワクチン、「ワクチンパッチ」貼る新型コロナワクチンが話題を呼んでいます。「ばんそうこう」型ワクチン、「ワクチンパッチ」とはどんなワクチンなのでしょうか
注射針で刺す代わりに「ばんそうこう」の形でワクチンを投与できる「ワクチンパッチ」が米国で開発された。3Dプリンティング技術を利用した高分子化合物パッチに極細の針が刺さっていて、肌の上に貼るだけでワクチンの効果があるのが特徴だ。研究チームはファイザーやモデルナなどmRNA(メッセンジャー・リボ核酸)系列の新型コロナワクチンをこの方法で接種できるかどうか調べるため、商用化実験を進めている。
米国で絆創膏を皮膚に貼り付ける様な感覚で接種が可能な「3D印刷ワクチンパッチ」ワクチン接種法が開発された
— Akio Kai (@hillsakio) 2021年9月26日
ワクチンパッチのほうが筋肉注射を通じてワクチンを注入するよりも免疫反応が10倍高いという研究結果を得たと米国科学アカデミー紀要PNAS9月号に発表されたhttps://t.co/ccsFdVbKun
これは、米ノースカロライナ大学統合がんセンターとスタンフォード大学の共同研究チームが25日(現地時間)、一般のワクチン接種よりも免疫効果に優れた「マイクロ・ニードル(micro needle)」ワクチンパッチ技術を開発した、と発表して分かったものだ。このワクチンパッチは、一方の面にゲルや半固体状の薬の成分をコーティングして作られている。皮膚にばんそうこうのように貼り付ければ、体温によって薬の成分が溶け、極細の針を通じて皮膚の奥に吸収される。共同研究チームによると、ラットによる動物実験でワクチンパッチを通じた免疫反応は筋肉注射を通じたワクチン注射よりも薬の成分の伝達率が10倍以上高いことが分かったという。注射接種で投与されるワクチンよりも少ない量で同じ免疫効果が得られる可能性があるということだ。
従来の注射方式と比較した場合、今回のワクチンパッチの方が痛みがわずかで、自らワクチン投与できるという長所がある。ノースカロライナ大学のジョセフ・デサイモン教授は「今回のワクチンパッチは新型コロナだけでなく、インフルエンザ・麻疹(ましん)・肝炎など、ワクチンの種類や必要に応じて迅速に大量生産が可能だ」と説明した。