IR・統合型リゾート施設の事業をめぐる汚職事件で、収賄と証人買収の罪に問われた秋元司衆議院議員に東京地方裁判所は懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
IRを担当する内閣府の副大臣だった衆議院議員の秋元司被告(49)は、中国企業などから合わせておよそ750万円相当の賄賂を受け取ったとして収賄の罪と、贈賄側に裁判でうその証言をするよう依頼し現金を渡そうとしたとして証人買収の罪に問われました。
検察は「担当の副大臣でありながら、ためらうことなく賄賂の受け取りに積極的に応じたほか、保釈されると、すぐに事件関係者に接触するなど、ほかに類を見ない悪質な犯行だ」として懲役5年を求刑していました。
これに対し秋元議員は「一企業のためだけに行動したことは一度もない」などと述べて、全面的に無罪を主張していました。
判決で東京地方裁判所の丹羽敏彦裁判長は、懲役4年、追徴金およそ750万円の実刑を言い渡しました。
贈収賄事件で起訴された国会議員が1審で実刑判決を受けるのは、平成16年の鈴木宗男元北海道開発庁長官以来です。