9月6日福岡県飯塚市有安1039-1の南関ソーラーファームが熊本県南関町小原で計画している大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設現場から、8月の大雨などによって、大量の土砂が近くの農地や河川に流出していることが分かったと報じられています。住民や漁協からは、農業や河川の生態系への悪影響を懸念する声が上がっているようです。場所はどこでしょうか?
メガソーラーの場所
メガソーラーの場所は小原天満宮の北東の山間付近で、同社は福岡県飯塚市のティーティーエス企画と東京都の一般社団法人サザンゲートが合同で設立し県北広域本部によると、約40ヘクタールの敷地に出力40メガワットの発電所を計画しているそうです。2019年7月に林地開発を申請し、県が9月に許可し20年9月に着工し、22年2月の完成を予定しています。
県や町によると、大雨によって建設現場から流出した土砂で水田が埋まるなどの被害が出ているほか、近くを流れる八貫水川にも土砂が流れ込んだ。同社は現在、流出した土砂の撤去と防災工事を進めている。今後、同社と住民で被害範囲の認定や補償について話し合う予定で、町が立ち会うとしているそうです。
太陽光施設から土砂流出 南関町の建設現場 農地被害、川濁る | 2021/9/7 07:50 - 熊本日日新聞https://t.co/E1haA4vinr#熊本のニュース #熊本日日新聞 #熊日 #熊本 #太陽光発電 #土砂
— 熊本日日新聞社 (@KUMANICHIs) 2021年9月6日
県は昨年5月、同社が着手届を提出せずに造成を始めたとして、工事中止を指導。今年7月にも防災工事を終える前に本体工事を始めていたとして、本体工事の中止を指導した。同社が本体工事を中止し、防災工事を進めている間に大雨に見舞われたという。
山鹿市の菊池川漁協によると、土砂が流れ込んだ影響で、八貫水川が注ぐ内田川から菊池川まで数キロにわたり、川の水は濁ったままで一帯にはモクズガニやアユなどが生息していますが生態系への影響を懸念する漁協は「開発後に川が濁り始めた」と指摘し、県に調査を求めているようです。同社は、「大雨の影響で、住民に迷惑を掛けた。被害範囲を調査し、補償したい」と話しているそうです。
県は「許可の手続きは問題なかったと考えている。今後も適正な施工がされるように指導していく」と話している。