8月9日(月)午前9時、台風9号(ルピート)は中国地方で温帯低気圧に変わりました。島根県隠岐で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。台風から温帯低気圧に性質は変わるものの、さらに発達するおそれがあります。すでに中心気圧は982hPaに低下し、最大風速は30m/sに達していると見られます。今後、風雨の強い範囲がさらに広がる見込みのため、台風であった時と同様か、それ以上に警戒をしてください。
<顕著な大雨に関する情報>
— ウェザーニュース (@wni_jp) 2021年8月9日
松江地方気象台は今日9日(月)10時39分に、島根県隠岐で線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」を発表しました。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫等に警戒してください。https://t.co/OBxAvNQTI6 pic.twitter.com/kFs746Pt6p
温帯低気圧 8月9日(月)9時
存在地域 中国地方
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北東 35 km/h
中心気圧 982 hPa
台風から変わった低気圧を取り囲むように帯状の活発な雲が存在し、激しい雨が降っています。発達した雲がかかり続けている島根県隠岐諸島・島前では「50年に一度の記録的な大雨となっている所がある」として、9時過ぎに気象台が警戒を呼びかける情報を発表しました。
9時までの1時間に最も強い雨を観測したのは、低気圧から離れた山梨県甲府市・古関で52.0mm、次いで島根県江津市・桜江では45.0mmとなっています。午後は西日本や東日本に加え、北日本でも一時的に激しい雨の降る可能性があります。道路冠水や中小河川の急な増水、土砂災害などに警戒が必要です。
9時34分には島根県出雲空港で最大瞬間風速36.5m/sを観測するなど、低気圧に向かって吹き込む風が強いため、沿岸部を中心に横殴りの雨になりますので、無理な外出は避けるようにしてください。