静岡県熱海市で7月3日、午前10時半ごろ静岡県熱海市伊豆山449−5付近で被害があった土石流の発生した件で静岡県は7月5日午後に、川勝平太知事が土石流の発生地を視察し土石流の原因について、発生地で行われていた「開発」と「盛り土」の因果関係を追究する方針を示しました。盛り土がされていた場所はどこだったのでしょうか?また土石流が発生した起点はどこだったのでしょうか?
静岡県熱海市土石流発生起点
熱海市によると、土石流は約15年前に宅地造成のため木を伐採し盛り土された場所から起きたようです。10年前に別の会社が買い取り植林されましたが、県は盛り土が約5.4万立方メートルあったとみています。
発生地点のドローン映像
県は土石流の最上流部の開発行為による盛り土の崩落が、被害を甚大化させたと推定し川勝知事は、「上流部で開発行為をした事実がある。関係を明確にしなくてはいけない」と述べています。
起点となった場所
起点となった場所はドローンの影像から見ると伊豆山残土集積広場の付近のようです。場所は伊豆山神社の奥宮があるすぐ脇の斜面です。
メガソーラーとの関係
土石流が流れ始めた起点は大規模太陽光発電所(メガソーラー)の位置とは約100m位離れています。
メガソーラ自体は流されていないところから、直接の影響があったのかどうかは不明です。しかし発生起点は伊豆山残土集積広場と書かれた場所のようです。残土集積広場とは工事などで不要になった残土を集めて捨てる場所のようです。
今回崩落した現場は、ソーラーパネルが設置されていた場所に隣接する産廃処分場が崩落だったのですね。盛り土が更に被害を甚大にさせたようです。
— 和希🍆🍅🍋 (@kazut0601) 2021年7月5日
山肌が露面して保水力を失った事や、一部地下水が流入した事も原因の要因のようですが、
一部誤った情報を拡散させてしまい、申し訳ございませんでした。 pic.twitter.com/TmXd5Arast
※ この写真は発生場所を上から撮影しているので位置関係が左右逆に見えます
盛り土の影響は?
盛り土が確認されたのは逢初川河口から約2キロの標高390メートル地点で逢初川の起点より約400メートル西側だそうです。盛り土前に谷になっていた地形の最奥に当たるようです。県が昨年取得した地形の電子データと2010年頃の国土交通省のデータを比較したところ、長さ約200メートル、幅約60メートルの盛り土があったことがわかり影響についても調査するようです。盛り土がされる前は一帯の地形は谷型で、水の通り道になっていたようです。7月1日からの断続的な雨が染み込み、盛り土が崩れやすくなっていた可能性が高いとみられています。