茨木県教育委員会は3月17日に牛久栄進高校で入試試験の採点ミスがあり、同校の受験者1人を追加合格にしたと発表しました。保護者からの開示請求で国語の試験で受験者が正解した配点5点の問題を加点していなかったことが発覚しました。同校のほかの全受験者403人の解答用紙を確認したところ、このほかにも国語で1カ所加点を忘れるミスが合格者1人で見つかりました。
茨城県立牛久栄進高等学校
茨城県牛久市東猯穴町876
電話:02980-43-3110
県教委高校教育課が謝罪
県教委高校教育課は「一生を決める可能性のある受験で初歩的な採点ミスをし、申し訳なく思う」と謝罪しました。採点の過程では解答に丸が付けられたものの、点数は「0」と記入され、加点されなかったようです。解答の正誤、配点ともに3人がチェックする仕組みになっていましたが、結果的に機能しなかったようです。県立高入試で合否に関わる採点ミスが起きたのは初めてとしていますが、そもそも保護者からの開示がなければわからなかったことと、今回だけでも2件のミスが起きていることから、過去にも常用的に起きていた可能性は高いとおもわれます。
採点ミス発覚までの経緯
3月12日に合格発表があり不合格者の保護者から解答用紙の開示請求があり、学校が用紙を点検したところ採点ミスに気が付き5点を加えた結果、受験者は合格となり、校長が保護者に直接謝罪しました。同校では全受験者403人の解答用紙を確認したところ、このほかにも国語で1カ所加点を忘れるミスが合格者1人で見つかっています。県教育委員高校教育課は、入試を実施した県立高全92校1分校に対し、19日正午までに解答用紙を一斉点検するよう指示しています。