新型コロナウイルスの感染拡大で全国一斉停止となっている国の観光支援事業「GoToトラベル」について、島根県の丸山達也知事が2月3日、全国に比べて感染が落ち着く県内限定での早期再開を国に求めたようです。面会した赤羽一嘉国交相は首都圏の感染者数が多く、医療が逼迫していることから「国全体の状況の中で、もう少し我慢していただく」と述べ、再開に否定的な考えを示したようです。
島根県の感染状況
2月3日の県内の感染者数は2名で累計でも273人の感染者数に留まっています。しかしGoToで人の往来が増えれば感染者数も増えるのではという声もあがっています
経済とのバランスが重要
丸山知事は「感染拡大防止と経済を回すことのバランスが重要だ」と強調し事業を活用して県民が地元の宿泊施設を利用できるよう求めました。赤羽国交相は地方の観光業が疲弊する状況に理解を示す一方、限定再開は難しいとの認識を示し「(事業の)再開までに廃業しないよう支援も考えないといけない。他省庁と調整していく」と答えました。全国知事会でも議論するよう求めました。
県独自で対応とも声が
終了後、丸山知事は「制度が既にあり、財源措置されているGoToトラベルが、まずは優先だ。県単独で同様の補助を行うことは難しく、引き続き再開を求めていく」としました。全国知事会や感染者数が少ない他県との連携については「同じ考えの自治体が多い方が、政府にも重く受け止めてもらえる」と述べました。