栃木県宇都宮市峰町にある国立宇都宮大学が2次試験中止し共通テスト成績などで合否を決定すると発表しました。全国的な新型コロナウイルスの感染拡大や、栃木県に2月7日まで緊急事態宣言が再発令されていることを受け、宇都宮大学の石田朋靖学長は21日、「受験生の健康最優先」として一般入試の個別学力検査を中止すると発表しました
大学入学共通テストの成績
論作文で合否選抜
宇都宮大学のホームページでの発表を見ると、個別学力検査の代わりに今後、地域デザイン学部やや国際学部、工学部、農学部の各学部では1月16、17両日に行われた大学入学共通テストの成績で入学者を選抜するようです。共同教育学部では、受験生に論作文の提出を追加するようです。いずれも来校は不要として、3月22日に予定されていた追試験は実施しないということです。大学によると、1949年の発足以降、個別学力検査などの2次試験が中止されたのは初めてです。個別学力検査は前期日程が2月25日に、後期日程が3月12日に行われる予定でしたがいずれも中止となります。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う令和3年度一般選抜個別学力検査の中止について
宇都宮大学
令和3年度宇都宮大学入学者一般選抜において、本学試験場にて実施するこ熱学力検査(便器日程:2月25日、後期日程:3月12日)は中止することとしました。選抜は大学入学共通テストの成績、出願書類、および一部の学部が求める提出課題等を総合して決定します。一般選抜受験に際し、個別学力検査のための来額は不要となります。
今回の決定は全国的な新型コロナウイルスの感染状況や栃木県において1月14歩から緊急事態宣言が発令されたことなどを踏まえ、受験者の健康と安全を守ることを最優先に総合的に判断したものです。出願直前の告知となり受験生の皆様にはまことにご迷惑をかけますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
今回の中止の決定に伴う選抜方法の変更の詳細は別紙のとおりです。なお共同教育学部で個別学力検討の代替措置として実施する提出書類につきましては1月28日(木)に本学ホームぺージで詳細をお知らせしますので、申し添えます。
記
- 前期日程後期日程いずれにおいても、試験場(宇都宮大学峰キャンパス)での個別学力検査は実施しません
- 大学入学共通テストの利用教科、科目、配点、換算方法等はすべて学部学科(分野)において一般選抜学生募集要項から変更はありません
- 個別学力検査等の内容については次の通りに変更します
前期日程(共同教育学部以外)
- 大学入学共通テストの成績を換算し評価します
前期日程(共同教育学部)
- 系(分野)ごとに求める提出課題により評価します
後期日程:個別学力検査は課しません
実施強化、科目等、配転等内容の詳細は別紙を参照してください3月22日の追試験は実施しません
宇都宮大学では、昨年2020年の入試では新型コロナ感染者の受験を認めない方針を事前に示したうえで、感染対策を取って2次試験を実施しました。また2011年3月の東日本大震災の際も、日程を変更するなどして試験を実施してきました。宇都宮大アドミッションセンター事務室の渡辺文彦事務室長によりますと「個別学力検査には全国から受験生が集まる。受験生の健康を最優先に考えた結果、苦渋の決断だが中止を決定した」としています
直前の中止に不満の声も
宇都宮市内の学習塾で高校3年生を担当する男性は「中止が分かっていれば志望者は共通テストに絞って対策ができた。それを今になって個別学力検査を中止するのはルール違反では」とコメントしているようです