松山市の中心部である標高132mの城山山頂に本丸があり、裾野に二之丸、三之丸がある松山城の天守や内門など計17カ所に、とがった物で線を付けたようなひっかき傷があったと松山市が発表しました。傷が付いたは3日午前9時から4日の朝までの間とみられ松山東署が器物損壊などの疑いで調べています。
職員が発見!警察に連絡
松山市によると、4日午前8時40分ごろ、施設を管理する伊予鉄道の職員が気付きました。傷の長さは最大約30センチで3日午前9時の一般公開前には、傷がなかったとみられ何者かがいたずらで行ったとみられます。内壁や柱に6カ所の傷があった天守は、国の重要文化財に指定されています。
文化財保護法違反
松山市の松山城で、国の重要文化財に指定されている天守などの17か所にとがった物で彫ったようなひっかき傷がついているのが確認され、警察は何者かが傷つけたとみて文化財保護法違反などの疑いで捜査しています。https://t.co/MK6YPwZwvu#nhk_video pic.twitter.com/0a0ImxPiTd
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年1月5日
警察は何者かが傷つけたとみて文化財保護法違反などの疑いで捜査しています。松山市によりますと、4日午前8時40分ごろ、松山城の天守のそばにある内門にとがった物で彫ったようなひっかき傷がついているのを施設を管理する担当者が見つけました。通報を受けた警察と松山市が5日調べたところ、6つの建造物の合わせて17か所に同じような傷がついているのが確認されました。
人の名前を刻んだような文字
このうち国の重要文化財に指定されている天守では、2階と3階でそれぞれ3か所、柱などに傷がついていたということです。傷は長さ10センチから20センチ程度が中心で、中にはおよそ30センチのものもあり、内門には1か所、人の名字のように見える傷もあるということです。松山市は警察に被害届を出し、警察は何者かが傷つけたとみて文化財保護法違反などの疑いで捜査しています。
松山城では、去年7月にも本丸に通じる筒井門にアルファベットのような文字が彫られているのが見つかっています。松山市観光・国際交流課は「国の宝である松山城を傷つけられ大変残念です。お客様にはマナーを守って松山城の観光を楽しんでもらいたいです」と話していました。