安倍前首相公設第1秘書を略式起訴 安倍氏は不起訴 東京地検
安倍晋三前首相の後援会が「桜を見る会」前日に主催した夕食会の費用補填問題で、東京地検特捜部は12月24日に、不正への関与の度合いが低いと判断し安倍元首相を不起訴処分としました。公設第1秘書は政治資金規正法違反の罪で、後援会代表の配川博之公設第1秘書を略式起訴したと明らかにしました。
速報12月24日 安倍前首相公設第1秘書配川博之さんを略式起訴 安倍氏は不起訴
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— NHKニュース (@nhk_news) 2020年12月24日
安倍元首相は関与を否定
「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐる問題で、東京地検特捜部は安倍前総理大臣の後援会の政治資金収支報告書におよそ3000万円の懇親会の収支を記載しなかったとして安倍氏の公設第1秘書を政治資金規正法違反の罪で略式起訴しました。一方で安倍氏本人については不記載への関与を裏付ける具体的な証拠はなかったとして嫌疑不十分で不起訴にしました。
配川博之秘書が起訴
略式起訴されたのは安倍前総理大臣の公設第1秘書で、懇親会を主催した政治団体「安倍晋三後援会」の代表を務める配川博之秘書です。東京地検特捜部によりますと配川秘書は平成28年から去年までの4年間の後援会の収支報告書に「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会のおよそ3000万円の収支を記載しなかったとして政治資金規正法違反の罪に問われています。
800万円以上を安倍氏側が負担
懇親会をめぐっては去年までの5年間の費用の総額がおよそ2300万円に上り、このうち少なくとも800万円以上を安倍氏側が負担していたことが明らかになっています。配川秘書は4年前まで後援会の会計責任者を兼務し、代表のみになった後も後援会の会計処理を実質的に取りしきっていたということです。
安倍氏から任意で事情
懇親会をめぐっては安倍氏本人に対しても全国の弁護士らから告発状が提出され、特捜部は今月21日、安倍氏から任意で事情を聴きましたが、安倍氏については不記載への関与を裏付ける具体的な証拠はなかったとして嫌疑不十分で不起訴にしました。
安倍氏は事情聴取に対し不記載などへの関与を否定していたということです。