「桜を見る会」前夜祭巡り安倍前首相の公設秘書を立件へ
京地検、政治資金規正法違反容疑で逮捕なるか？
安倍晋三前首相側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、東京地検特捜部は、政治団体「安倍晋三後援会」の代表を務める安倍氏の公設第１秘書を政治資金規正法違反（不記載）容疑で立件する方針を固めたようです
速報12月24日 安倍前首相公設第1秘書配川博之さんを略式起訴 安倍氏は不起訴
【速報 JUST IN 】安倍前首相公設第1秘書を略式起訴 安倍氏は不起訴 東京地検 #nhk_news https://t.co/Z3wqC44B4A
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年12月24日
記載額は４０００万円規模に上る
特捜部は安倍氏側による補填分だけでなく、参加者の会費徴収分も含めた開催費全額を後援会の政治資金収支報告書に記載すべきだとの見方を強めており、収支を合わせた不記載額は４０００万円規模に上る可能性があるとしています。
１人５０００円の会費
前夜祭は２０１３年から昨年まで、後援会が「桜を見る会」の前日に東京都内のホテルで開催され安倍氏の地元支援者らが１人５０００円の会費を支払い、飲食が提供されるなどおこなわれていました。公設第１秘書は安倍氏の地元の山口県を中心に活動し、後援会では１６年１２月までは会計責任者も兼務していました。
公設第１秘書は容疑を認める
公設第１秘書は代表のみになった後も後援会の会計処理を実質的に担当しており前夜祭に関して、開催費用の一部が補填されている事実などを知りながら、収支報告書に計上しなかった疑いが持たれています。公設第１秘書は特捜部の事情聴取に「後援会の収支報告書に記載すべきだった」と供述し大筋認めています。「書かないことが慣例となっていた」とも説明し、特捜部はさらに安部前首相から指示があったかなど聴取を続けるなど詰めの捜査をしているようです。
2013年の会計責任者と現在の会計責任者は違う人です。
— junko (@junko1958) 2020年11月26日
2013年〜14年 秋本治美
2015年以降 西山猛 https://t.co/iTiMU3rcGn
開催費の不足分を補填
安倍氏側は会費徴収分のほかに、開催費の不足分を補填してホテル側に支払った疑いがあるとされていますが、特捜部は、安倍氏側が前夜祭の前にホテル側から開催費の見積書の発行を受けていたことなどから、総額が後援会の収支にあたると判断しています。少なくとも、昨年までの５年間の会費徴収分計約１４００万円については、収支報告書の収入と支出にそれぞれ計上した上で、補填分の計８００万円超も支出に計上する必要があったとみています。特捜部は補填分の原資にも、後援会の収入として記載すべき額があったとみて、解明を進めています。
補填分の領収書は、ホテル側から安倍氏が代表を務める資金管理団体「晋和会」宛てに発行されたようです。ただ、前夜祭は後援会が主催していた実態から、特捜部は会計処理も後援会が担うべきだと判断したとみられています。
