全市民お一人に5万円支給
中根市長公約果たせず否決
対象者を限定で5万円支給へ
愛知県岡崎市の市長選で立候補した中根康浩市長が選挙中に掲げた全市民へ一律5万円を給付する事業を断念すると発表しました。中根市長見事当選し10月21日に初登庁し、「クリスマスケーキを買っていただいて、シャンパンでも飲んでいただきたい」と話しクリスマスをめどに給付を実現したい意向を明かしていました。
市議会内で否定的な意見
愛知県岡崎市の中根康浩市長は新型コロナウイルス対策として全市民へ一律5万円を給付する事業を10月の市長選で公約に掲げて初当選し、臨時市議会に補正予算案を提出しましたが市議会内で否定的な意見が多く可決の見通しが立たないと判断したもようです。
追記11月20日現在、議会で否決され支給は見送りとまりました
対象者を限定で5万円支給へ
中根氏は「市長は独裁者ではない。意見を聴いて必要なら政策を変えるのが民主主義の常道だ」と述べ9日に予定される採決を前に補正予算案を撤回し、給付対象を低所得者らに絞る方向で事業を再検討するとしています。「非課税の人たちなどに限定することを考えている。本当に必要とする人に給付したい」と話し、金額「5万円」を維持する一方で、給付対象を絞る考えを明かしました
11月9日岡崎市議会の様子を拝見
11月9日の市議会の様子を拝見したところ岡崎市長は諦めることなく反対市議に説明を行っていました。論点になっているのは今、その予算を使い果たしては将来の財政の見通しがつかない。市長答弁が不十分だとして、自民党系会派が十八日まで会期を延長する動議を提出し、賛成多数で可決された。市長は今を乗り越えずして将来は無いという姿勢で意見がぶつかっています。当初、予定されていた採決は先延ばしとなった。
公約違反に当たるのか?
公約実現へ市の貯金を取り崩す内容の総額約195億円の一般会計補正予算案を同日、市議会に提出していましたが9日に予定される採決の前にいったん中根氏が議案を撤回する方針ですが、議案撤回にも市議会の承認が必要ということです。議案が可決される見通しが立っていないことから、中根氏は「市議会で否決されるならこのまま(原案を)進めても年内給付は難しい。やむを得ない選択だ」と説明しています
私は、選挙で公約した通りの、原案を市議会に提案させていただきました。
— 中根やすひろ (@nakayasu40) 2020年11月3日
⭐この原案には、民意があると信じています。
⭐他方、審議していただく、議員の皆様も民意を背負った、市民の代表です。
⭐議会では、市長と議会という2つの民意が建設的に議論することによりベター、→#中根やすひろ
非課税市民は約18万人予算90億円
市の人口約38万人から市民税納税者を引いた人口約18万人に5万円給付を限定した場合、約90億円となると試算し「財政調整基金(約81億円)の取り崩しだけで済むかもしれない」とも話しています。また東岡崎駅前の開発費用を削減することも検討に入れているようです。ただ、市財政課は18万人すべてを生活困窮者とは位置づけておらず「実際にはもっと少ない」とする。そのため、給付対象はさらに絞られる見通しです。
支給は生活困窮者限定
市の予算はあらかじめわかっていたうえでの公約だったので市民からが落胆の声もあがっていますが本当に困っている方、生活困窮者でも給付がされれば助かる人もでてきます。