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動画！講道館杯柔道の男子６０キロ級決勝で機械操作ミス！審判長がミスを陳謝

動画！講道館杯柔道の男子６０キロ級決勝

動画！講道館杯柔道の男子６０キロ級決勝

 

 講道館杯柔道の男子６０キロ級決勝で

審判員の機械操作ミス！

審判長がミスを陳謝

10月31日に千葉ポートアリーナで開催された講道館杯柔道の男子６０キロ級決勝で光表示板のスイッチを押す担当者が、押さえ込んでいる選手を誤ってボタンを押してしまい、ポイントが無効になる操作ミスが発生しまし審判長がミスを陳謝しました。

 

 

審判長がミスを陳謝「残念なこと重なった」

 この試合はＮＨＫ－ＢＳのサブチャンネルで生中継しており、「生放送で（試合進行が）長い時間停滞したことを審判委員会としても深くおわび申し上げます」と失態を陳謝した。「技あり」を奪われてリードされていた小西が相手を押さえ込み、逆転するかと思われたが、不可解に止められた結果試合は中断、協議を経たもののポイントは変わらず、そのまま小西の敗戦となった。

公益財団法人　全日本柔道連盟  

講道館杯柔道の男子６０キロ級決勝　動画

 試合時間１分３０秒頃、小西が袈裟固めで押さえ込みに入った時、試合の電光表示板では、なぜか押さえ込まれていている米村が押さえ込んでいることになっており、１０秒経過（＝技あり）時点でブザーが鳴って米村の「合わせ技一本」による勝利となりました。しかし、実際には押さえ込んでいた小西側の抗議で試合は約５分中断となりました。

 

 

 

審判が協議した結果

審判が協議した結果「一本」は取り消されたものの、小西の側に本来なら１０秒押さえ込んだ時点で入るはずの「技あり」ポイントが入らないまま、もう一度押さえ込みの状態に戻して再開。しかし、ポイントを逃してしまい、その結果小西が敗れた結果で終わりました。

ミスが無ければ展開も

変わっていた可能性

小西の押さえ込みに対して「解けた」の宣告はなかっただけに、誤ったブザーと同時に止められなければ、２０秒経過（＝一本）で逆転勝利し、優勝していた可能性もあった。主審が米村の勝利を宣告すると、会場には大きなどよめきが発生し小西のセコンドについていた国士舘大の吉永監督も試合後もしばらく猛抗議するなど騒然となった。

大迫明伸審判委員長の説明

試合後に取材に応じた大迫明伸審判委員長の説明によれば、今回の裁定は次のような理由で判断したそうです。

  1. 電光表示板のスイッチを押す担当者が、押さえ込んでいる選手を誤ってしまった。
  2. 押さえ込みが約８秒経過した際、押さえ込まれている米村の足が小西の足に絡んでおり「解けた」と判断すべきところを宣告せず、１０秒が経過。その時、押さえ込む側が逆になったままの電光表示板のブザーが鳴ってしまい、主審が「一本」と勘違いして試合を止めてしまった
  3. 審判団で映像を見直して協議した結果、小西の押さえ込みに対して米村が約８秒で足を絡んでおり「解けた」ものとみなし、小西に「技あり」（押さえ込み１０秒）のポイントは与えないとした。
  4. ただし、足を絡まれた際に「解けた」と宣告していれば、その体勢から小西が再度押さえ込みに入る可能性があったため、中断後はもう一度、押さえ込みが「解けた」寝技の状態から再開させた（結果的にはこれも８秒で「解けた」ためポイントは奪えず）。
  5. 柔道には、大相撲などのように裁定について選手に説明するルールになっていないため、当事者にとって不明瞭な進行になってしまった。

 

 

このように、さまざまなミスが不運にも連鎖してしまった結果、大きな混乱が生じてしまったといい、「色んな残念なことが一度に重なってこのようなことになってしまった」と大迫委員長は試合後にコメントしました

小西選手のコメント

不可解な裁定に対して小西は「（審判から）何も説明がなくて、試合中ずっと不安だった」と心境を吐露しつつ、「（先に）ポイントを取られたことは事実。悔しいけど、審判に（ポイントが）ないと言われたら、ない。（負けを）受け止めて、また一からやり直したい」と涙をのんだ。一方、優勝した米村も「結果的に優勝できてうれしいが、気まずい」と複雑そうな様子だった。

日本男子の井上康生監督

日本男子の井上康生監督は「勝った米村選手も、負けた小西選手も（不明瞭な裁定で）気持ちを落とさなきゃいけない形になった。これからはそういうことがないように、起こったことを検証して課題に取り組んで次に向かわないといけない」と再発防止を訴えた。

 

 

 

講道館杯柔道 31日　大会結果