8月3日東京オリンピック2020陸上の女子200メートル予選に2日に出場を予定していたベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ(Tsimanoskaya)選手24歳が、帰国を拒否した件について、ポーランド政府が支援や受け入れを表明し、人道的な配慮によるビザを発給したと説明しています。
ポーランドのマルチン・プシダチ外務次官も2日、Twitterで「ポーランドは、オリンピックからの帰国をルカシェンコ政権に命令されたツィマノウスカヤ選手を助ける準備がある」と支援を表明。「彼女に人道的な配慮によるビザを与え、本人が望めばポーランドで自由にスポーツのキャリアを求めることができる」と宣言した。同じ日、ツィマノウスカヤ選手が在日ポーランド大使館に入る様子が伝えられている。
プシダチ外務次官はその後、ツィマノウスカヤ選手が人道的な配慮によるビザを取得したとツイート。「ポーランドは、彼女がスポーツキャリアを継続するために必要な支援は何でもする」とつづった。
コーチの不手際をインスタグラム!Tsimanoskaya Instagramで批判したことで代表を外され、荷物をまとめて帰国するようルカシェンコ大統領から命じられたようです。どんな批判内容だったのでしょうか?誰が命令したのでしょうか?
東京の羽田空港でベラルーシ選手のクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手は 警察や在日ベラルーシ人に保護を求めたといい、本人はロイター通信に対し「帰国しない」と述べているようです。人権団体関係者によると、2日にもドイツかオーストリアに亡命申請する意向ということです。
Turkish Airlines Tokyo-Istanbul flight took off without Tsimanouskaya. Right now she appears to be at the police station at Haneda airport. Representatives of the Japanese MFA are on their way to her. pic.twitter.com/Sw9ngMqwyX
— Tadeusz Giczan (@TadeuszGiczan) 2021年8月1日
ツィマノウスカヤ選手は「8月5日女子1600メートルリレー予選に出場予定の複数の選手が必要なドーピング検査を受けていなかったことで出場資格を得られず、代わりに自分がリレーのメンバーに不本意に入れられた」と説明し不手際を自身のインスタグラムで明らかにすると、ヘッドコーチから「上層部の命令で代表から外す」と通告されたと訴えています。
Japanese police have arrived to the airport. “I am with the police right now. They are deciding what could be done” - Tsimanouskaya. pic.twitter.com/PPYHsvMYMi
— Tadeusz Giczan (@TadeuszGiczan) 2021年8月1日
ベラルーシは2008年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロのオリンピックで、各10個前後のメダルを獲得しましたがドーピングでメダルが剥奪されるケースもありました。 ベラルーシは強権的で「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ氏は7月29日、「どの国よりもスポーツに資金をつぎ込んでいるのに」と不満を爆発させているようです。
ベラルーシの選手に関し、アフリカなどの選手と違って「飢えていない」と決め付け、ハングリー精神が足りないと持論を展開し「(外国の選手は)オリンピックで勝てば何でも手に入るが、負ければパンを探し回らなければならないことを知っている」と言いたい放題のようです。